何が“その人”にとって幸福であるかは、本人にしかわからない。はためから観れば「老舗旅館の仲居さん」は必ずしも“幸せな姿”には見えないかもしれないが、実は“人気の仲居さん”の方が、本人としては“女優・タレント業”よりも「生きがいを感じられる仕事」である場合があるかもしれない。飯島直子氏と言えば“癒し系タレント”として一時期は引っ張りだこだった。それが一時期「ホストに貢いでいる」と週刊誌などで報道されたせいもあって、TV出演などが減っていった。その後、実業家と再婚したが、その夫側の女性関係などが報じられ“危機説”等も囁かれた。ところが、どうやら危機は乗り越えたようで、一部マスコミによると、現在は夫の実家である「老舗旅館」で、普通の仲居さんたちと同じように働いている姿が見掛けられるという。まるで“ほんとうの仲居さん”のように働いていて、彼女目当ての常連さんまで出て来ているのだという。元々が“癒し系”の雰囲気を持ち、そういう意味では「顔」を知られていても気にすることなく、普通の仲居さんたちに混じって働いている、というのが興味深い。不動産業などを営む夫の実家らしいが、別に“旅館が傾いている”というのでもなく、夫の事業が“窮地に立っている”というのでもなく、純粋に“そこ”に生きがいを見出しているのだとしたら、素晴らしいことではないだろうか。考えてみれば、映画やドラマで“ちょい役”で出て、それなりの報酬を得たとしても、それを「仕事」として満足できるかは微妙なのだ。そういう点では、朝から晩まで“働き詰め”になる仲居の仕事は、その報酬は少なかったとしても、客の反応を間近で視られる。実際、その結果として「仲居としての彼女のファン」が出て来ているとすれば、その方に“生きがい”を感じたとしておかしなことではない。しかも、それが夫の実家であれば、やがては自分が“そこの女将”になっていく可能性もある。仲居の仕事を肌で体得していることは“慕われる女将”の条件でもある。そのあとで「眞子さまの結婚」に対する“ネット反応”の数々を読んだ。さまざまな考え方があるが、この飯島直子氏の“幸せの見つけ方”は、そういう方たちに読んでもらいたいと思った。
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