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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


誰も批判しない「逃げて‼」報道の大いなる疑問


TV画面に「逃げて‼」という文字が大きく出ている。いつまでも出ている。だが、実際には“3m”と予測されていた地域でさえ“1m”にも達していない。だが画面には、いつまでも「逃げて‼」の文字が出ている。現在は真夏だから良いが、もし、真冬なら、何人もの人が北海道であれば凍傷を引き起こす。或いは風邪をひく。実際、今回でも三重県で、車を津波から守ろうと高台に乗り付けた女性が、崖から転落して死亡した。なんという悲劇だろう。もちろん、カムチャッカ半島で起こった地震による津波が、北海道や東北太平洋岸ならともかく、三重県の熊野市にまで襲ってくるわけがない。常識的にはそう思うが、TV画面の「逃げて‼」の文字をまともに受け止めた女性は多分パニック的な気持ちで車を運転し、崖から転落してしまったのだろう。千葉県の海岸には鯨が打ち上がっていた。おそらくパニックになった鯨が“行き場”を間違えたのだ。だが、鯨はTV報道を視ていない。それでも「逃げて‼」の本能がそうさせたに違いない。最近、地震でも大雨でも強風でも大雪でも……過剰ともいえる“予知情報”が流れる。もちろん、用心するに越したことはないが、あまりに過剰な“防災”意識や“避難”意識や“予知警報”が、わたしには疑問に思える。災難というのは、いつ、どこから、やって来るかわからないから「天災」なので、前もって予測できるようなものは一般的に“大きな災害”にはならないのが普通だ。人は油断している時、不意を突かれたとき、脆くて弱いが、警戒しているときには、神経が張り詰めているので、大丈夫なものだ。しかし、多くの災害は、文字通り「忘れた頃にやって来る」もので、用心している間は上手く“すり抜けて”いく。だから「予知警報」を出し過ぎると、だんだん人は“それ”に慣れっこになって、出ていても“動かない”というようなことになりがちなものだ。だから、あまり重要でない時まで“警報”は出し過ぎない方が良い。だれもが忘れてしまっているような“そういう時”こそ、大きな災害がやって来そうなときには「逃げて‼」の画面を出して良い。強制避難させなければならないような“大災害”になりそうもない時には、とりあえず“正確な情報”のみ発信するのが報道機関の在り方なのではないだろうか。
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