11月, 2003年

占い師が海の向こうで占われる時

2003-11-05

10月6日から11日まで、フィリピンを旅行してきました。海外へ行っても、占い風景や占い師と偶然出くわすのは、そう珍しいことでもありません。

以前、イタリヤへ旅行したときには、公園の脇にタロットカードの占い師たちがいて、いざ占って貰おうとした所にパトカーがやって来ました。すると一瞬のうちに占い師たちは商売道具をたたんで消えて行ってしまいました。多分、ローマでは路上の占いは禁止なのだろうと思いました。

タイへ旅行したときには、街頭の若い男性占い師と親しくなりました。彼は、私も同業者であることを感じ取ると、自らの手相を私に見せて、この手相をしている自分は成功するはずだ、と自信たっぷりでした。

今回の旅行では、二人の女性占い師に占ってもらいました。1人はまだセミプロで、もう1人はサウジアラビアで13年ほどのプロ生活があり、現在はフィリピンに居住している、という女性プロ占い師です。

セミプロ女性の方は、私や、私の関係者の名前を使って、姓名のアルファベットを数字に転換し、私と関係者との間の数字関係から、今後の行方を占っていく、という方法でした。西洋式の姓名判断とも微妙に異なり、数占術とも微妙に異なっているような占い方でした。

一方、アラブ系の占い師の方は、一種の凄みのあるタイプで、トランプカードによる占いでした。ただ、明らかにジプシー形の占い方で、何よりも驚いたのは、カードを何回も何回も入れ替えながら、1人を占うのに7回位スプレッドし直して占うことでした。カードの読み方は、1枚ずつ単独でなく、何枚かを総合してリーディングしていく方法で、次々とカードを見ながら運命のストーリーを作っていく、というような占い方でした。

私は、彼女の占いによると、今後、仕事上で益々大きな成功をして、大金を手に入れるのだそうです。それと同時に、私の周りにはたくさんの女性たちが出てきて、その内、ただ一人だけが真実の愛を捧げて、それ以外の女性はお金目的で近づいてくるのだそうです。とにかく、お金と女性が何回も出てくる、必ず(日本に女が)いる、と指を突き出されながら断言されました。その迫力たるや、私は自分が占い師であることも忘れて、ただただ身動きも出来ず呆然としておりました。