今から5年前の正月4日、私はあるテレビ生番組の中で、小泉純一郎が時期総理になる、と明言しました。その当時、まだ、彼の名は総理候補には上がっていなかったので、驚きをもって受け止められたものです。このように書くと、いかにも私が予言能力を持っているかのように思われるかもしれませんが、残念ながら、私にはそういう特殊能力はありません。たまたま、テレビ局から受け取った資料リストの中に、小泉純一郎の名があり、他の政治家達と比べて、一番幸運な年月時期に来ていると思ったから、その名を口にしただけに過ぎません。確かに、私の見立てたとおり、彼は総理になり、その年は異常とも思える人気を得ていきました。
そして、今、小泉純一郎氏は、孤立する運気を今年は迎えています。特に、そのピークが5月に来るのです。したがって、予断を許さない時期に差し掛かりつつあるもの――と考えられます。彼の言動は強気ですが、孤立のピークは4月ではなく5月なのです。それを乗り越えれば、多分、孤立化現象は、自然に治まっていくことでしょう。
私の研究では、一国の運命は、その国のトップの運命に大きく左右されます。そういう意味では、一国の首相や大統領の生年月日時(ホロスコープや四柱推命の命式)というのは、国民の運命をも預かっている、と言えなくもないのです。話が横道にそれますが、これは企業でもそうです。特に、創業者、及びその血縁者が社長を勤めている会社の場合、社長の運命は、その企業全体の運命とも重なり合うものです。どんなに優秀な社員がいても、その企業が創業者の決断一つで動くような企業の場合、社長の運勢が衰えてしまえば、企業としての発展性はなくなってしまうものです。
話を元に戻すと、現在の日本は、いつの間にか周囲から確かに孤立し始めています。
北朝鮮との拉致問題で対立が生まれ、アメリカとの牛肉問題で対立が生まれ、ロシアとの領土問題で対立が生まれ、韓国との竹島問題で対立が生まれ、中国との靖国問題で対立が生まれ、島国である日本は、正にその日本列島を取り囲んでいる国々から、敵対視され、孤立してしまいそうな情勢にあります。
加えて国内でも、彼は郵政民営化法案を巡って、党内でさえも孤立化している感が否めません。2005年5月は、彼にとって、生涯忘れられない年月になるはずです。なぜなら、彼の出生年干支である「辛巳」が、5月の月干支としてやって来るからです。それは奇しくも、彼が総理となった年の年干支でもあるのです。日本人が海外へ大挙押し寄せるゴールデンウイークの時期に、彼の「孤立化」がピークに達しつつあるということは、どういう状況を招き寄せるか――それは、小泉純一郎ただ一人の運命ではなく、我々日本国(人)の運命をも大きく変えていく可能性があると言えるのです。