10月, 2008年

個人投資家たちの悲鳴の向こうに…

2008-10-26

最近多くなってきた占い相談の一つに、株や信用取引で多大な損失を抱えて、藁にもすがるような思いで私の所を訪ねてくるケースが見られる。ほとんどの場合、身の丈以上の投資に走っていて、サブプライム以降マイナスとなっていた収支をますます悪化させ、このところの株価急落で絶対絶命に追い込まれているような人たちだ。あまり報道されていないが、同じような個人投資家は山ほどいるものと推定される。

もちろん私は相場師でもなければ株式アドバイザーでもない。占い師としての立場から、窮地脱出のための秘策は授けられても、お金そのものを一気に生み出す魔法を掛けることはできない。しかも私の所へと来る時には、たいていの場合手の施しようもなくなってからなのだ。金融機関へ行くとか、弁護士事務所を訪ねるべきではないか、と思うようなケースさえある。先日などは、自分が所有している著名占い師の7年分の講義テープや秘伝書・プリントのすべてを一括購入してもらえないか…と云って、やって来られた方までいた。私は「開運探偵団」はやっていても「開運鑑定団」とは違って、お宝を買い取るところではない。ましてや他人の研究を金で買って、自分のものとして発表するなどと云う趣味の悪いことをする気はさらさらない。

個人投資家たちが悲鳴をあげているのは、私自身も株取引をやるから気持ち的には痛いほどわかる。これまでなら、世界の株や不動産が一気に下がるなどと云うことはなかった。たとえば先進国の株は下がっても、新興国の株は上がるとか、アメリカの不動産は下がっても中国の不動産は上がるとか、どこかしらバランスを取るかのように動いて来たものだ。だから投機資金は、以前にも書いたが「黄金の龍」のように巨大なうねりとなって一体化し、世界のあちこちへと集中し動き回って来たのだ。ところがここに来て、すべての投機マネーが奈落の底へと落ちていく。奇妙なことにサブプライムの発信地であるアメリカよりも、わが日本や中国、インド、ロシアの方が落ち込みは大きく、それに加えて輸入食料品などが高騰しているため、世界各国でインフレも広がっている。

もっとも、それらの現象が起きて来るであろうことは、以前から私がこのコーナーで警告していたことであって、例えば10月まで株価は下がり続けること、ドバイ原油が半値以下まで急落する(もっとも、その時期予測は、すぐに空売り規制がかけられて外れた)こと、食品が次々高騰していくこと等、昨年末から何度も書いた。同じことを繰り返し書くのは好まないので、ここで一つ明るい見通しを記しておこう。今、極端に落ち込んだ株価は、必ずその反動として何かのきっかけさえあれば、世界的に一気に上昇へと転じ始める可能性のあることだ。もちろん実体経済と云うのは、株価に対して半年以上遅れるので、今年の年末年始~来年の3月年度末まで日本の外需・内需とも落ち込みは深刻となり、各種企業の存続そのものが危うくなるところが出て来る。そして企業以上に各個人の経済状態は逼迫してくる。年末年始の事件には暗い影が付きまとうだろう。

数年前まで考えられなかったことの一つが世界マネーの一体化だ。各種ヘッジファンドが次々と誕生し、世界のマネーを束ね出し、膨張させ、一気に破裂してしまったかのような危険な状況にあるのが今だ。マネーが一体化してしまったために、一つの国だけが膨張や破裂から逃れると云うことが出来なくなってしまっているのだ。たとえばアメリカの景気・経済が落ち込むと、ユーロ圏も、日本も、アジア諸国も、新興国も、一気にそれが波及する。逆にアメリカ経済が持ち直すと、それらの国々が息を吹き返す。人口過剰で資源国に金が集まり、自給率の低い国々は一気にインフレが加速する。

かつてネットバブルで大金持ちになった人物が、数年後には自己破産するなどしたように…。かつて六本木ヒルズに社屋を構えた人達が次々と事業破たんしたように…。こと金運に関しては、どの業種においてもギャンブル性が増してきているのだと云える。そういう意味では、今、個人投資家のだれもが悲鳴をあげているのだとしても数年後に彼らの何割かが、或いはこれから初めて投資を行う人達が株価や不動産価格の高騰で大金持ちに収まっている可能性だってあるのだ。いや別に投資家でなくても、何かのアイディア商品とか、ゲームとか、新企画とか、新ブームとかに乗って、あっという間に財産を築きあげる可能性は残されているのだ。

よく運命と云うと「恋愛」とか「結婚」とかいうことが取り上げられやすいが、その神秘性においては金運ほど運命・運勢に左右されるものはない。しかも多くの場合、一気に得たものは一気に失う運命を持っているし、しばしば人生を狂わせる要素を秘めている。そういう意味でも不気味なほど「神」に近い存在が金運と呼ばれる魔法なのだ。

出会い系で知り合った彼との結婚は…

2008-10-19

あなたの出生日などから判断すると、元々愛情面では遠距離恋愛や擦れ違い生活等を経験しやすいタイプです。ただ海外で仕事をしている日本人にはさまざまな人がいて、本人の話をストレートには信じ難いような人もおります。したがって外国人も含めて、海外との遠距離恋愛には慎重さが要求されます。彼はあなたに対して何か隠していることがあるよう思われてなりません。彼と初めて逢うのであれば日本で逢うべきです。正直、彼は結婚相手としてあなたの希望を叶えるような相手とは思われません。占い的には2010年が、あなたにふさわしい相手との恋愛・結婚の時期です。(占断=波木星龍)

雑誌が次々となくなっていく

2008-10-18

建設・不動産業界や、輸送・宅配業界や、食品・製造業界など、マスコミで取り上げられやすい「苦しんでいる企業」が目に留まりがちだが、あまり注目されていない分野ながら出版・雑誌業界の業績落ち込みもこのところ著しいらしい。そして、その結果として長年続いて来た雑誌が次々と休刊・廃刊に追い込まれているのだ。

例えば『スクリーン』や『現代』等がその代表だが、固定ファンがついているはずのこういった雑誌まで無くなってしまうのは何ともさびしい。私は一時期『スクリーン』を愛読していた。と云っても10代だった私は映画の中身そのものより、そこに出て来る欧米女優グラビアのあでやかさというか、セクシーさというか、そういうものに魅せられていただけだったのだが…。グラビア雑誌の少なかった時代に、映画雑誌だけは大判で美しいグラビアをたくさん掲載していた。欧米女優達がさまざまなポーズで微笑むドレス姿や水着姿は絵になるのだ。それに公開前の洋画のストーリーと何枚ものクライマックス写真、それらが想像力豊かな少年だった私には魅力的だった。考えてみると、当時はTVでもアメリカドラマを盛んに流していた。私は『逃亡者』というTVドラマが大好きで、主人公でもないのに毎回ハラハラしながら、無実のリチャードキンブルが逃げ切れることを祈りながら見入っていた。

あの当時と違って、現代における映画情報はPCやTVなどで簡単に無料で得ることが出来る。わざわざ映画雑誌などを買わなくても良いわけだ。しかも雑誌の情報は決して最新とは云えない。速さを要求される時代に入って、映画雑誌は役割を終えたのだと云えなくもない。

一時期、次々と新しい雑誌が創刊され、こんなに増えていったら書店での置き場がなくなってしまうだろう、と思うような時期があった。雑誌というのは、もちろん売り上げも重要なのだが、それよりも収益に直結するものがある。それは広告だ。この広告が沢山載っている雑誌というのは中々休刊や廃刊にはならない。広告が多数載っていれば収益は確保され、あまり売れなくても十分に採算が取れるからだ。実は、近年の雑誌業界が低迷しているのは、この広告収入が乏しくなってきていることにあるのだ。景気の良い時には広告を出す企業が増え、景気が低迷し業績が下がると、無駄な出費を抑えなければならなくなり、まず広告費が削られるのは当然と云える。

さらに雑誌業界に追い打ちをかけているのが製紙代や印刷インキ料金といった雑誌の根幹にかかわる部分が次々と値上げされている点だ。したがって、どうしても売上部数が伸びないと赤字幅が拡大していく。大手の出版社や雑誌社というのは、赤字ななっているからと云って、すぐ休刊や廃刊にはしない。社会的使命のようなものも存在している分野だけに、他の黒字雑誌で相殺しようとする。ところが、ここに来て売上以外の部分で、黒字だった部門までが危うい状態となって、万事休すとなってしまったのが『スクリーン』等の雑誌なのだ。

問題は、その先にある。雑誌そのものの売り上げも、不景気が長引くと総体的に落ちていくのは必至だ。製紙代やインキ料金は下がりそうもない。広告の伸びは期待できない。元来が雑誌広告の料金は高いので、発行部数が下降する雑誌に広告主は金を出そうと思わない。インターネットの広告なら、はるかに安い。そのインターネットで買い物をする若い人たちが増えて来ている。特に海外からの輸入品を扱っているネット販売の売り上げが伸びている。これは通販雑誌と合わせて売り上げが拡大中なのだ。これはガソリンの高止まりと無関係ではない。

郊外の大型ショップへと車で出掛けるよりも、自宅からネットで注文した方が安く上がる。おまけに円高が進めば、海外からの輸入品はこれまでよりも安く買える。海外から発信されたファッションなどは円高となってくれた方が良いのだ。ガソリン代もかからない。以前はパソコンからしか不可能だったネット販売が、携帯電話からも可能となって、日本のネットショッピングは大いに伸びた。ネットショップは人件費が省けるので、店舗販売よりも安くできる。景気が悪くなると、これらの業界が活気づいてくるようになっているのだ。

これまで何十年も続いて来た雑誌が次々と消えていったとき、新たは時代が確実にやって来るのに違いない。

入籍を予定日にキャンセルされた私は…

2008-10-16

まずハッキリと云えることは、あなたと彼とが一緒に仕事を続けた場合、赤字幅は膨らんでも減っていくことはないだろう、と云うことです。したがって、どんなにあなたが努力をしても経済面は不安定なままです。結論から云えば彼と別れて再出発を期すべきです。あなたが実行できるかどうか微妙ですが、もう一度、実家へ戻って目上からの話を受ける形で、お見合いして結婚されるのが、あなたにとっては最も幸福になる道と示されています。そうすれば経済的にも家庭的にも安定した相手と結ばれるはずだからです。良い縁談のため実家に戻ったら、お墓か仏壇へ願掛けをしましょう。(占断=波木星龍)

自分に好意を寄せてくれる人となら誰とでも…

2008-10-07

文字数の関係で、かなり省略した形のご相談内容となっていますが、現在も不倫状態にあり、それとは別な男性からも誘われているようです。不感症も含めて、あなたの悩みは個人的には十分理解できますが、一般の方には誤解されやすく、正しい理解を得るのは難しいかもしれません。生年月日時等から考えると、宿命的とも云えるパートナーと出逢うまでは特定の相手とは長続きしにくいでしょう。男女間というのは一見対等ではないように見えても、トータルでは釣り合っていることが多いものです。その点での負い目は不要です。年齢差大きい相手ほどパートナーとして理想的です。(占断=波木星龍)

人生における空白期

2008-10-05

私の所にはさまざまな人達が占いを学びに来る。年齢的にもさまざまだが、その生い立ちや職歴や環境なども一様ではない。趣味で学ぶ人もいるが、プロ占い師を目指す人の方が圧倒的に多い。そして実際プロとして巣立って行く人もいれば、途中で挫折してしまう人もいる。挫折でなくても、私の教え方や占いそのものに疑問を感じ去っていく人もいる。私は基本的にすべてフリーで制約と云うものを設けていない。いつから学び始めても良いし、いつ辞めてもかまわない。完全な初歩からスタートしても良いし、或る程度、他の教室や本などで知識を蓄えた上で学びに来ても良い。但し、あまり速攻で吸収しようとし過ぎる人がたまにいるが、こういう知識・技術は単なる頭の記憶だけでなく、人間的な人生に対する対処能力のようなものも必要なので、そういうものもそれとなく授けていきたい私は通り一遍となるような授業の仕方をしていない。したがって、即効吸収で学びとろうとする人にとってはまどろっこしい部分があるかもしれない。よく習得に何カ月掛かるか、何年掛かるかと訊かれるが、これはマンツーマンで教えるので一律ではない。実際、私の所に3ヵ月ほど学んですぐプロとして看板を掲げてスタートした人もいれば、7年ほど経って、種々の占術を身に付けセミプロからスタートしている方もいる。

例えば過去に接客業を経験している方や、営業分野で働いていた方は商売として成り立たせやすく、技術部門で働いていた方などは時間をかけ習得し納得しないと実占には踏み切らない。それぞれが自分に合った方法で仕事とされていくのが一番良く、私は自分のやり方を押しつけるようなことは一切しない。それに第一、私の歩んできた方法が良いとも思っていない。私の場合、プロとなって間もなくの頃から「占い教室」を同時並行していたので、教えて来た期間は長く、さまざまな人達に占いの手ほどきをしてきたことになる。

その中には当初高校生だった少女もいれば、70代の会社経営者もいる。風俗嬢もいれば、公務員もいれば、高校教師もいれば、スピリチュアルカウンセラーもいれば、女性実業家もいれば、日雇労働者もいれば、無職の人もいる。その後の経過のハッキリしている方もいるが、突然止めてしまって、その後の消息が皆目分からない方もいる。たまに懐かしい方から便りがきたり、電話があったりして、元気なことを知り安心することも多い。モロッコだったか、ザンビアだったか、そっちへと本業を兼ね居住することになったと報告してきた方は、その後全く連絡がない。考えてみると、日本人も行動的になったものだ。行動的と云えば、私が占いを教えていた高校生は卒業以前に親元を飛び出し、男性関係が派手になり、一人暮らしを始めてしまった。風水を見て欲しいと云うので彼女の部屋に云ったが、引っ越したばかりで段ボールが積まれ、洋服が脱ぎ散らかしてあって、風水も何もあったものではなかった。窓にはカーテンもなく、近所の子供たちの嬌声が路地裏から響いて来る。押し入れの書棚代わりの段ボールに、私の著書だけが場違いのように多数の漫画本と一緒に並べられていた。その後、ネット関連のアルバイトをしていると聞いたが、今どうしているのかは分からない。時間にはルーズであったが、霊感型の素質ある少女であっただけに、いつか占い師として活躍するようになることを心から願っている。

彼女だけでなく、若くして占い師を目指すような人達には感受性が鋭すぎて、一般社会と云うか、世の中と云うか、世間に背を向け、引き篭もりがちな人達も少なくはない。或いは一時期、社会から逸脱してしまうようなケースもないではない。けれども、そういう人生における空白期と呼べるような時期であっても、占いと云う仕事にマイナスとはならない。占い師はなるべくさまざまな人生体験・苦悩経験を持っている方が良い。他人の苦しみを本当に理解するためには、まず自分自身が肌で体得していることが何よりだからだ。あまり苦労することなく占い師として人気を得ている人達は、概して自分の生き方を押し付けがちになるか、非現実的で絵空事のアドバイスをしがちなものだ。

20年ほど前まで、占い師に対して若い人達からの相談と云えば恋愛か結婚と相場が決まっていた。ところが最近は就職・転職・適職に関しての相談が多くなった。それも深刻な内容が多い。人は誰しも、自分が世の中にとって価値のない人間であるとか、何の役割も果たせていないであるとか、実際に役立つ能力に欠けているであるとか、どこの企業や職場も受け入れてくれないであるとか、もう自分の力など何もないのだとか、要するに自分は世の中から放り出されたのだとか……種々の錯覚に陥る時期がある。

若い人の場合、これらは錯覚である場合がほとんどだが、錯覚とは思えないような状態を作り出している時期もある。運命学(占術)の価値が、実際の就職相談以上に大きいのは、こういう不遇としか言いようのない時に人間の運命には、どのような人であってもそういう一時期が存在している、と云うことを占いと云う指標を使って教えてあげられることである。ただ単に励ますのではなく、見通しを持って励ますことが可能なことである。そしてそれこそが窮地に追いやられている人たちにとって喉から手が出るほどに欲している命綱となることもあるのだ。

ロサンゼルス在住ですが、恋愛の自信もありません…

2008-10-02

ご相談内容からすると、かなり気弱になっておられますが、私の見るところでは条件付きながら結婚も出産も可能です。あまり年齢を意識しすぎないことが大切です。あなたの場合、恋愛・結婚が具体化するときには一気に実現するタイプで、徐々に具体化していくタイプではありません。それから選択肢の中に遠距離恋愛を加えることをお勧めいたします。例えば外国に住む日本人と意気投合して結婚に進むとか、アメリカ人でもロス以外の人と遠距離恋愛から結婚するとか…。飲食の機会を多く持つことが出会いを生む秘訣です。生まれ変わるような結婚は2011年の可能性が一番です。(占断=波木星龍)