10月, 2015年

大アルカナ「11」(又は「8」)=力(欲望)

2015-10-23

このカードは、アンセントやカラシマのカードでは「8」となっていて、ネフェルタリーやトートのカードでは「11」のナンバーが与えられています。けれども、図柄は大体共通していて、女神、もしくは王妃と思しき女性が、ライオンのそばにいて平然としている様子が描かれているようです。トートのタロットでは、人面がいくつもある奇妙な獅子身に裸の女性がまたがっていて、地下ドグマを支えているかのような図柄となっています。

大アルカナ「10」=運命の輪

2015-10-23

大アルカナカードの「10」に指定されているのが、一般に「運命の輪」の名称で知られているカードです。エジプト系カードにおいては、珍しく四枚とも図柄デザインが異なっており、共通するのは輪が描かれていることぐらいです。

大アルカナ「9」=隠者(世捨て人)

2015-10-23

大アルカナカードで「9」に指定されているのが、一般に「隠者」の名称で知られているカードです。エジプト系カードにおいては、「カラシマ・タロット」ではトト神が当てはめられ、「アンセント・タロット」でも隠者の足元にヒヒが描かれ、トト神であることが暗示されています。けれども、これは隠者の持っている知性的な性質を、そのように見立てただけであって、エジプト学の真意に至っているとは思われません。

大アルカナ「8」(又は「11」)=正義(裁判の女神)

2015-10-23

大アルカナカードの「8」、又は「11」のいずれかに指定されているのが、一般に「正義」の名で、呼ばれているカードです。エジプト系カードの場合、「ネフェルタリー・タロット」と「トート・タロット」は「8」として、「アンセント・タロット」と「カラシマ・タロット」は「11」として、異なった数字が与えられています。元々は「8」の方だったので、ここでは「8」として取り上げます。

大アルカナ「7」=戦車(勝利者)

2015-10-23

大アルカナカードの「7」に指定されているのが、一般に「戦車」と呼ばれているカードです。
このカードに関しては、エジプト系カード以外でも、2頭立ての馬、又はスフィンクスの戦車が描かれているのが普通です。本来であれば、こういう戦車による戦闘の形は、古代エジプトの新王国時代以降のレリーフで、実際に多く描かれていて、紀元前の戦闘形態であることを表していることに気付きそうなものですが、どのタロット解説書にも、そのことを指摘した本は見受けられません。

大アルカナ「6」=恋人

2015-10-23

大アルカナの「6」に指定されているのが、一般に「恋人」と呼ばれているカードです。このカードは、一般のタロット解釈では、旧約聖書のアダムとイヴの姿を描いたものとして理解されているのが普通です。ただ、欧米の魔法結社として知られるゴールデンドーンによる解釈では、ギリシャ神話に由来した図柄を描いて、アンドロメダ王女と英雄ペルセウスのふたりを「恋人」として捉えているようです。

大アルカナ「5」=法王(神官長)

2015-10-23

大アルカナの「5」に指定されているのが、一般に「法王」(又は、神官長)と呼ばれているカードです。エジプト系カード4枚のうち、「トートタロット」以外のカードは、古代エジプト原初の神王とされている「オシリス」を描き表していることは確かです。「カラシマ・タロット」では、明確に「オシリス」と表記しています。

大アルカナ「4」=皇帝(神王)

2015-10-23

大アルカナのカードの中で「4」に指定されているのが「皇帝」(神王)のカードです。
一般的なカード解釈では、文字通りそのときの皇帝として、地上の権威・権力を、最大限握っている王者の姿が描かれたカードであるとして捉えられているようです。

大アルカナ「3」= 女帝(王妃)

2015-10-23

大アルカナの「3」に指定されているのが、一般に「女帝」と呼ばれているカードです。古代ギリシャ以降の解釈では、このカードに対して、大地と海を豊かにする女王デメテールを当てていることが多いようです。もちろん、エジプト系カード解釈では、カラシマ・タロットに名称が示されているように、「2」のカードとも関係している古代エジプト原初の王妃であり、女神でもある「イシス」が当てられています。「2」と「3」のカードが、関連していることの証明として、その王冠には共通したところがあって、「2」で説明したようにシリウスを象徴したものとなっているのです。

大アルカナ「2」=女教皇(女司祭)

2015-10-23

大アルカナカードの「2」に指定されているのが、一般に「女教皇」(又は女司祭)と呼ばれているカードです。本来、「教皇」というのは、キリスト教で使われる言葉で、教会内での最高権力者を意味しています。したがって、一般的なタロットカードでは、そういった服装や冠を与えている図柄が多いものです。
エジプト系のカードにおいては、当然のことながら、時代背景は古代エジプト王国となり、もはやキリスト教は存在しません。古代エジプトの呪術信仰において、もっとも権威を持っていたのは、「エジプトの母」とも呼ばれる「イシス女神」の存在で、その進化系(神殿内における化身)ともいえる「ハトホル女神」を描いたカードが多いようです。

大アルカナ「1」=魔術師(英知授けし者)

2015-10-23

大アルカナ22枚のカードの中で、「1」に指定されているのが「魔術師」のカードです。
一般的には、いわゆる「西洋魔術を行う者」が描かれているカードとして知られています。エジプト系のカードにおいては、「アンセント・タロット」では頭上に月のマークを乗せた「イビスの神であるトト神」がその中央に描かれ、その上空にはベヘデティーと呼ばれる「翼をつけた日輪」も描かれています。

エジプト&大ピラミッド~もう一つの眼~

2015-10-22

カリスマ占い師の著者が一般旅行者側からの視点でエジプトについてまとめ、マニアックな研究者の視点でピラミッドについてまとめた本。
古代エジプト文明や遺跡に興味を持つ方やエジプト旅行を予定している方には、大いに参考となる記述が含まれています。
ヌビアで体験した「コーヒー占い」の記録は、おそらく日本人では初めてのことでしょう。
古代エジプトについて知識のある方や大ピラミッドの研究者にとっては、貴重な知識が得られ、「眼から鱗」の発見があるはずです。

« Older Entries Newer Entries »