3月, 2018年

“狂気の傷害事件”は「新CM女王」を産んだ

2018-03-07

人間の“運命”はちょっとした事件から大きく変貌していく。しかも、その事件には二人が関わっていたのだが、やがて一人だけが脚光を浴びるようになる。その事件とは「AKB48握手会傷害事件」と呼ばれるもので、2014年5月、岩手で行われたAKB48の握手会においてノコギリを持った男が乱入、偶然居合わせた川栄李奈さんと入山杏奈さんに襲い掛かったものである。その結果、マネージャー男性一人も含め三人が裂傷を負った。その当時、AKB48のメンバーの中で川栄さんと入山さんとは一般的には有名ではなく、それだけに一躍“個人名”がTVや新聞などを飾る結果となった。翌日、私は二人の生年月日だけから、今後の展開について、この事件は入山さんには“トラウマ”として残り、川栄李奈さんには“人気運”をもたらし、タレントとして活躍するきっかけを与えてくれるかもしれない、と記した。もちろん、私はそれまで二人の名前すら知らなかった。その後しばらく、私は彼女たちのことを忘れていたが、いつの間にか川栄さんの方は“卒業”し、タレントや女優として本格的に活躍し始めていた。NHKのドラマに出ている姿を見ても、最初、誰だか分からなかった。ところが徐々に彼女は人気を得ていって、今や8本のCMを抱えるまでになっていたらしい。楽天フリマアプリのCM会見では、自ら手作りしたというクラッチバックを持参、器用な一面も見せている。秋には初主演映画「恋のしずく」が公開され、来年はNHKの大河ドラマへの出演も決まっている。おそらく一般の方は“あの事件”が起こるまで「川栄李奈」という名を知らなかった。それが今や「新CMの女王」という呼び声さえ出ている。もし、あの事件がなかったなら、彼女はこんなに活躍することは出来なかっただろう。今となっては、私自身、何を見て「人気運を得て活躍するようになる」と断言したのか、よく思い出せない。ただ人生にはさまざまな出来事が起こるが、一見、“悪いこと”“哀しいこと”“不運なこと”“ショッキングな出来事”がきっかけとなって「幸運をつかんでいく」人生は多い。だから、人生は不可思議であり、運命は面白いのだ。

「円高」を阻止する最後のチャンス‼

2018-03-06

前にも書いたが、私の場合、残念ながら“良い予感”よりも“悪い予感”の方がはるかに的中率が高い。まあ、予感は“防衛本能の一種”でもあるから、当然と言えば当然なのかもしれないが…。その予感は、実は年初からあったのだが、控えていた。そして我慢できなくなって記したのが1月28日だった。つまり《「円高」放任すれば「日本株」は急落する》という投稿だ。あれから一カ月余りが経った。その予感はものの見事に的中し「日本株=日経平均」は3500円以上値下がりしている。しかも、その原因は「円高」にあるということが、今頃になって指摘され始めている。今頃になってだ。年初の頃には、エコノミストたち誰ひとり「円高」を問題視していなかった。私は1月28日の時点で《もし、今後「ダウ」が下がりだしたらどうなるか、またたく間に「日本株」は急落するだろう。しかも、その場合、ドル円相場にも歯止めが掛からなくなる。一気に円高が進んでダブルパンチを食らう可能性があるのだ》と記した。まさに、その通りの状況で、世界中の株価で「日経平均」の急落率が最も激しい。「円高」が進むことで“来期業績の見通し”にも黄色信号が点滅し始めている。そうすれば、容易に元には回復しない。だから早急に「円安」方向へと巻き戻す必要があるのだ。ところが、ここに来て地政学リスクがあちこちに起こり始めていて、容易に「円安」へとは舵を切れない。今になって日銀や日本政府が困り始めている。昨日、日銀副総裁は“追加緩和の可能性”について言及した。もしかしたら、多少は“円高の抑止”効果があるかもしれない。とにかく“円高阻止”に動くなら今しかないのだ。トランプ大統領などいろいろなツイッターで“口先介入”を行っている。そういうものでも、それなりに“動く”のが“為替相場”だ。だから日本も、もう少し“けん制発言”を頻発してでも円高阻止に動くべきなのだ。昨日の発言で「円高」への流れがいったんは止まったように見える。ここで「円安」方向に梶を切れれば「日本株」は再び浮上するし、逆戻りとなれば明るい兆しだった日本経済そのものに暗雲が立ち込めることだろう。

「平等」って、何?

2018-03-05

世の中には何事も「平等」でなければ気のすまない人たちがいる。だが、現実には「平等」なんてものはあり得ない。「平等」というのは“看板”であり“見せ掛け”である。だから、そこに手を突っ込んじゃいけないのだ。ところが、どうしても「平等」というものが“存在している”と錯覚する人が後を絶たないので、いろいろな悲劇が始まるのだ。例えば東京メトロなどの電車で「女性専用車両」があって、そこに“男女平等の精神”から男性たちが乗り込み、それを女性達が咎めて、結局、電車の発車が遅れる事態となった問題。一言で言えば「なんか変」。まあ、乗り込む方も乗り込む方だが、出て行けという方もどうかしている。たまに“へんなの”が紛れ込んで来たって良いじゃない。というか、私は昔、間違えて、実際に乗り込んでしまったことがある。その時、車内はすいていたので、何の躊躇もなく空いている座先に座った。そうしたら何人かの女性の視線がいっせいに私に向けられた。私は何なのか、まだ気づかなかった。そして、何となく車内を見回してハタと気付いた。ただ気付いたが、そこで立つのも面倒だったので、下りるところまで乗っていた。最後まで“ここをどこだと思っているのよ”的な視線で見つめていた女性が一人いたが、口には出してこなかった。それ以降、やはり、私は“嫌な思い”をしたくないので気を付けている。そういう間違いって生活のなかでよくあることで、誰にも直接的に迷惑をかけたわけではない。まあ、気付いた時点で「申し訳ありませんでした」と大きな声で言って立ち去るべきだったのかもしれないが、それも「なんか変」。結局、日本語の読めない外人とか、最近だと“女装している男性”とか、“心は女だ”と言い張る男性とか、男か女か判然としていない3歳くらいの男児とか、同じように男か女か判然としなくなった80代以上の老人とか、いろんな人もいる。それに、こんなことを言うと叩かれそうであるが、男性側からすると絶対、痴漢とかの対象から外されそうな女性が「私は女よ」と、誇らしげに車両を陣取っていたりする。「なんか変」。とにかく、世の中「平等」なんてないので、その点で争うのは止めた方が良いかなと…。

「予期せぬ災難」で絶望し、どう生き抜くか

2018-03-04

人生に「不測の事態」はしばしば起こる。その時、どう対応するか、どう生き抜いていくか、それがその人の“真価”を決める。そんなことは、誰でも頭では解かっているが、実際には大変に難しい。滝川英治氏(38歳)は、従姉の滝川クリステル氏を精悍にした印象の美男俳優である。運動神経抜群で5年間ケインコスギ氏の対手役として「リポビタンD」のCMに出ていたこともある。また「最強スポーツ男子頂上決戦」で第3位となったこともある。その彼が昨年9月、ドラマ撮影中の自転車走行中に事故にあった。転倒し、全身を強打、首から下が動かなくなって、ドクターヘリで救急搬送、緊急手術を受けた。脊髄を損傷してしまったのだ。そう言えばプロレスラーの高山善廣氏も試合中のアクシデントで頸椎を完全損傷、首から下の感覚がないため、現在は電動車椅子を自らの頤で操作しているらしい。事故とか災難とか言うのは、体力とか運動神経とか全く関係がない。滝川氏は首から下が動かなくなって「999年分泣いた」そうだ。誰もがそうなるだろう。私など、2日前に急に体調が悪化し、猛烈に吐き気がして一日に何度も吐き、死ぬのではないか、と一瞬思った。熱が下がらないと危険だな…と思ったが、幸い熱も下がってきた。来客予定の方達には、こちらから連絡したが、私の悪い癖で、何度も来ていただいているのに名前や連絡先を憶えていない。改めて「健康」が一番だと思いなおした。私の場合には、2年ほど前から、妻が闘病中なので、私自身まで病で伏すわけにはゆかないのだ。私のことなど、どうでも良い。滝川氏は口を使ってパソコンを操作し、自らのブログを更新、五本指の感覚が戻りつつあるという。そして「奇跡は起きるのではなく、起こす!」と、自らを奮い立たせる。そう、これが重要なのだ。高山氏も、自らの頤を使って車椅子を動かし、自分の意志によって動けるようになったことを悦んでいる。人に襲い掛かって来る「予期せぬ災難」を避けることは大変に難しい。私など、自分の母親も父親も、その「死」を予感できたのに、どうすることも出来なかった。だから、それを防ごうと努力することも大切だが、そういう状況に襲われた時、どう対処するか、どう生き抜いていくか、そのことの方が何倍も大切なのだ。

「牛」と「羊」は古代人の共存者

2018-03-03

科学が進んだことでいろいろと明らかになってきた分野の一つに“古代文明”がある。今から100年ほど前に発掘されながら判然としていなかったミイラ二体に関して、大英博物館とオックスフォード大学の研究者は古代エジプトの統一王朝成立以前、その直前くらいの時期のミイラの上腕部や肩に入れ墨を発見したと発表した。おそらく“世界最古の入れ墨”ということになるだろう。特に男性ミイラの上腕部の入れ墨は判然としていて、“雄牛”と“羊”とが描かれている。その描写は大変にうまい。女性の方は何かの“印”を意図していると思われるがハッキリしない。これらは赤外線写真によって判明したもので、肉眼だと黒い斑点くらいにしか見えない。古代人が意図的に入れ墨をしていた形跡は世界各地にあり、日本人も中国の『魏志倭人伝』によれば海洋地域では“入れ墨”の風習があった、とされている。おそらく日本人の入れ墨は、その“属性”とか“階級”を表わしたものと考えられるが、私の知識はかなり前のものであるので、現在の見解は違っているかもしれない。ともかく、古代エジプトの統一王朝以前のミイラから極めて“見事な図像”としての“牛”や“羊”が出現したことは興味深い。古代エジプト人は、王朝成立以後も、この“牛”と“羊”とは「国家神」として扱っていた経緯があり「アピス・ラー」、及び「アメン・ラー」として“太陽神の一種”として重要視した。しかも、ここで重要なことは、同じ古代エジプトでも古王国王朝では「アピス」、新王国王朝では「アメン」に変わっていたことである。それはそのまま横道十二星座において「おうし座」から「おひつじ座」へと“春分点が移動”した時期に重なる。一般的なエジプト学では、古代エジプト人の天文学は幼稚だったとされ、十二星座の認識や区分はなかったとされるが、大いに疑問な点が各遺跡に存在する。もちろん、“牛”や“羊”の入れ墨は、そういう意識からではなく、あくまで“自分たちの共存者”としての意識からだったに違いない。或いは王朝成立後の古代エジプト人たちがそうであったように「神」として崇める意識があったからかもしれない。ともかく、古代の生活において欠かせない存在として“牛”や“羊”と一体化しながら、生きていたのは間違いがない。

「家具屋姫」が「かぐや姫」でなくなった時

2018-03-01

「大塚家具」と言えば、2015年に父娘間での派手なバトルを繰り広げ、結局、創業者の父親が敗れて長女の大塚久美子社長が経営権を引き継ぐ形で騒動は幕を閉じた。けれども、それ以降、企業としての「大塚家具」は“瀕死状態”にある。2006年には売り上げ700億円を誇った高級家具店だったが、現在は売り上げも半減、今期の損失が72億円に膨らんでいる。このままでは破たんしかねないとの“危機説”まで浮上している。久美子社長になって以降、大塚家具は大きく舵を切った。「高級家具」から「中級家具」へと方針転換したのだ。それまでは“会員制販売”という方法を採ったのだが、現代にそぐわないということで撤廃した。現在は“生き残り”をかけて、貸し会議室運営の大手と組み“空き店舗”を“貸し会議室”とすることで乗り切ろうとしている。つまり、家具を売ろうとしているわけではない。どうして、こんなお粗末な結果になったのか、社長の“事業方針”に明らかな誤りがある。大塚久美子氏は、本人はそう言われたくないかもしれないが、明らかな“お嬢様”である。だから若い頃には「かぐや姫」→「(家具屋)姫」と呼ばれていたのだ。それなのに、自分が“株主たち”を説得し社長になって以降、打ち出したのは“低価格路線”であり、“高級家具”から“中級家具”或いは“格安家具”への切り替えであり、客層の切り替えであった。ところが、“格安家具”では「ニトリ」や「イケア」に勝てるはずがない。何しろ、ニトリの創業者は“どん底から這い上がってきた人物”で、庶民感覚というものが良い意味でも悪い意味でも“板についている”。お嬢様が太刀打ちできるような相手ではないのだ。その代わり、美的センスなどまるでない。なぜ、お嬢様は、そこを突かなかったのか。世の中は“安いもの”を好む人ばかりではない。“良いもの”“美しいもの”を好む人もたくさんいるのだ。特に高収入の独身女性が増えた現在、“美しい家具”、“ロマンチックな家具”、“セレブ女性らしい家具”を求める人が急増しつつある。現在は、そういう家具を求めようとしても日本のメーカーには存在しないので、海外メーカーの製品を求めることになる。イタリア家具とか、フランス家具とかの“お姫様家具”である。なぜ、そういう方向を目指さないのだろう。そうすれば、若くて勢いのある女性社長たちがわんさと応援してくれる。多少、高めでも“かぐや姫”が売る“お姫様家具”なら幸せになりそうな気がするものなのだ。もう“手遅れ”かもしれないが、“かぐや姫”は“かぐや姫”らしい仕事の仕方をしなければ、破たんを待つばかりとなるだろう。

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