12月, 2024年
2024-12-08
不思議なことというのが、世の中にはよくある。その一つに「運気の共通性」というものがある。もっとも、これは私だけが言っていることで、他の誰かが言っていた言葉ではない。けれども、敏感な人ならだれでも、なんとなく“私が言わんとするところ”を理解できるはずだ。自分の人生の中で“共通の日々を送る”ということは自分以外ありえないが、極めて仲が良い“夫婦”や“親子”や“兄弟”や“恋人”や“親友”や“同僚”などの場合には、一時的に「ほぼ共通の日々を送っている」場合がある。つまり、自分とその人とは、まるで“重なり合っている”ような感じで日々を過ごす。多くの場合、それは“生涯を通じて”ということは少なく、特に密度の濃い“数年間”とか“数十年間”に限られる。しかも、興味深いのは、必ずしも“毎日密着していた日々”だけに限らず、離れて暮らして何十年も経っていても、稀に“重なる日々”が出てくるようなケースがある。作家で歌手でもありタレントでもある辻仁成氏と言えば、数日前、浴槽の中で亡くなられた女優で歌手でもありタレントでもある中山美穂氏の“元夫”としても知られる。ふたりは結婚してすぐパリへと旅立った。そしてフランスと日本を行き来するような形での結婚生活を12年間にわたって続けた。離婚後は辻氏の方が息子を引き取って育てた。中山氏の方は交際男性の噂が流れ、再婚するのかと思われたが、そうはならなかった。辻氏の方は“子育て”に愛情を注ぐ形となったせいか、再婚には至っていない。もっとも、辻氏の方は、それ以前に二度の離婚歴があり、中山氏との結婚生活がいちばん長い。つまり、ふたりとも、12年間一緒の生活がもっとも長い。この二人は職業的な部分でも、人気運的な部分でも、ちょっと似ている。その辻氏の方であるが、ここ数か月のSNS発信がなんとなく重いのだ。特に11月後半からの発信が憂鬱感が漂っている。別に中山氏との間に“何かがあった”などとは思わないが「運気の共通性」は存在していたような気がしてならない。だから、そういう点からいうと辻氏の方も健康には注意が必要なのだ。ソルボンヌ大学に通う優秀な息子には、最近、恋人が出来たらしい。或る意味では、父親はもう居ても居なくても大丈夫な感じになりつつある。もしかすると、子育てを頑張ってきた辻氏には“寂しい想い”が出てきたのかもしれない。われわれは無意識の中で一時期“共通の日々を送った相手”と互いの意思の疎通はなくても……似たような運気を過ごして、いまを生きているかもしれないのだ。
2024-12-07
大変に興味深い映画の全国上映が決った。正直言って、この映画は興味深いが、あまり“おすすめ”は出来ない。まあ、今の時代に“何となく”鬱積したものを感じている人には“おすすめ”と言えるかもしれない。もっとも、その中身について詳しく知っているわけではない。何となく推測できる……という程度だ。わたし自身“そういう世界の人たち”に対しては、あまり近づきたくなかったし、周りにも居なかった。この「逃走」という映画は、かつて東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー桐島聡氏をモデルとして、その逃亡の半世紀を映画化したものだ。監督・脚本は、本人も「日本赤軍」に加わり27年間もの間、日本を離れて活動した過去を持つ異色の映画監督=足立正生氏だ。この人は、もともと映画監督として、若松孝二氏の下で働いた後、過激派に加わった。そして、日本に帰国して後、再び“映画の世界”に戻った人だ。だから、過激派思想家たちの気持ちや行動を描くには“もってこいの人物”と言えるが、問題は“今の日本”で、どの程度、こういう映画に興味を持つ人が居るのか、その辺は微妙としか言いようがない。ただウクライナやガザなど世界には未だ“混沌とした地域”があり、日本の近隣諸国も決して“平穏な状況”とは言えない。そういう不安定な状況の中では、かえって“この種の映画”が描く、人間の“生き方”“歩み方”は、それなりに若い人たちへの示唆に富んでいるかもしれない。この映画で主役を演じるのは古舘寛治氏だ。正直、名前くらいは聴いたことがあるが、ほとんど知らない。彼だけでなく、この映画に出てくる男優も女優も、わたしにはあまり馴染みがない。馴染みがない方が、こういう映画はストレートに中身が入って来る。来年の3月に公開だそうで、その頃、日本が“安穏な状況”かどうかわからないが、ちょっとだけ緊張感のある日本になっていた方が、こういう映画は特に海外から“高い評価”を得られそうな気がする。まあ、でも、こういうことを書きながら言うのもヘンだが、わたし自身は“ぬるま湯につかっている状態”が良いので、たぶん、視には行かないことだろう。
2024-12-06
アフリカ中央部に位置する「コンゴ」という国は、われわれにとってはあまりなじみ深い国ではない。したがって、どうしても“遠い国の出来事”と考えがちだ。ただ昔、流行(⁉)したエイズなども、最初はアフリカの一部だけで注目された感染症だった。そういう意味では、今回の“謎の感染症”も、その地域だけで流行っているだけなら良いが、徐々に世界へと蔓延していく可能性を持つ。その一つは「エムポックス」と呼ばれる感染症で、急性の発熱と発疹が特徴で、こちらの方は“世界的に広がる”というところまではいっていないが、既に「日本」にも上陸している。コンゴでは、この病の件数が4万7000件も報告されていて、死者も1000人以上に達している。或る意味では「コロナ」以上の威力なのだ。そして、もう一つの方が、まだ正式名称を持たない“謎の疾患”でインフルエンザに症状が似ている。ただインフルエンザと異なるのは、若い十代の人たちへの感染例が多く、一気に高熱、頭痛、咳が襲って来て、貧血となり、呼吸困難となって死亡してしまう例が多いことだ。この中で「貧血」という部分がインフルエンザとは決定的に異なっている。もう一つ、呼吸困難になって、そのまま亡くなってしまうというのも奇妙で、それも老人ではなく圧倒的に十代後半の若者たちなのだ。既に143人が死亡したとも報告されている。WHO(世界保健機構)もことの重大さを意識していて、既に現地に研究者を派遣し、現地の医療関係者と調査に当たっているが、いまのところ、確かな治療法はない。「コンゴ」という国はアフリカ中央部で、どうしてこの地域だけにこれらの感染症が拡大しているのかわからないが、日本のように衛生環境が整っている地域ばかりではないので、そういう意味ではいったん広がると、感染症は一気に拡大してしまいやすい。ただ本来は免疫性の強い若者たちに感染し、次々死亡していくところから考えると、その原因を突き止め、治療法を確立するまでに、それなりの時間を有するかもしれない。この年末、アフリカに赴く人は少ないと思うが、それでも海外での解放感から向こうでの飲食物に対しては細かな注意を欠きがちになる。2025年の年頭に“謎の病”が、本人も知らぬ間に海外から持ち込まれることがないよう厳しいチェックを願いたい。
2024-12-05
わたしは「運命」というものを扱う仕事をしている関係から、どうしても人生的に“波乱の多い人”や“人生遍歴の激しい人”に眼が行きがちなところがある。そういう点から言って、この人は“良い・悪い”はともかくとして、まことに興味深い。N党を率いる立花孝志氏のことだ。最近は何にでも“首を突っ込む”ような傾向も窺われて「目立ちたがり」な印象もある。ただ、その生命力の強さというか、エネルギッシュな発信力というか、或る意味で“現代を象徴する人物”の一人と言えるかもしれない。もっとも、最初に世の中に出てきたときには「NHKをぶっ壊す」というスローガンを掲げていて、確かに旧態依然としたNHKの体質には不満を抱く人が多かったから、そういう点から彼の主張に共感した人たちも多かったように思う。けれども、何回も党名を変えたり、内部的な問題が表沙汰となったり、主義主張がコロコロ変わっていくような印象を受けたりしているうちに、その初期に彼を支持していたような人達の多くは、もはや離れてしまったに違いない。日本人は基本的に“不真面目さ”を嫌う傾向が強い。そういう点から言って、いつの間にかこの人には“真面目に生きてきた人たち”からすると、どうも今一つ信じ切れない“危うさ”や“怪しさ”を感じさせるようになってしまった。いまや彼は政治家というよりも一種の芸能人で、何かと“お騒がせな人物”の印象が強い。このほど週刊誌で、彼の「税金滞納問題」が暴かれることになったらしい。もっとも彼自身は、それを隠しているわけでもなく「自分は、いつ自己破産しても良い」という“開き直り”とも言うべきスタイルでいるようだ。借金総額は12億円にもなるようで、まあ、借金もそれだけ出来ればたいしたもの……と感心してしまいそうな金額なのだ。政治家にも、いくつかの種類があって、彼は“破天荒型”とも言うべき政治家タイプだが、昔「政界の暴れん坊」とも言われた浜田幸一氏や「ムネオハウス」で有名になった鈴木宗男氏と多少似た要素がある。こういう人は政治家そのもので居るより、政治評論家とかコメンテーターとかの立場に立った方が注目度を集めるだろうと思う。ただ昔から、こういう人は自身の“財運”は乏しく、敵を持つことが多いのが特徴だ。今回も“税金の滞納”が表沙汰になるのは、今後の政治家としての資質としても影響してくることで、これからも微妙な“綱渡り人生”が続いていくに違いない。
2024-12-04
韓国の尹大統領は3日、TV演説を行い「非常戒厳」を発動した。戦争の時などを想定している“大統領権限”だが、すべての政治活動が禁止され、メディアなども統制を受ける事態となる予定で、突如、緊迫した状況が韓国内にもたらされている。もちろん、韓国はどこの国とも戦争はしていない。大地震が来たわけでも、クーデターが起こったわけでもない。ただ現在の尹大統領は、少数与党で政権基盤が弱く「クーデター」そのものは起こっていないが、大統領として、或いは政府として、十分な機能を果たすことが出来ない状態となっていた。そこで最後の“奥の手”として「非常戒厳」を発動したものと思われる。尹大統領はTV演説の中で「国会が自由民主主義体制を崩壊させる怪物になった」と表現し、今回の措置が苦渋の選択であった…と訴えている。ただ尹大統領の支持率は低く20%と低迷していて、与党内からも、今回の発動が「不適切だ」と批判する声が出ていて、今後、どうなっていくかは予断を許さない。市場だけが敏感に反応して、韓国ウォンが急落し、その反動で日本の「円」が買われている。また韓国ETFは米国市場で7%も下落している。日本のソフトバンクグループが出資している企業クーパンは10%近くも下落している。韓国の屋台骨であるサムソンも大きく下落中だ。韓国ドラマは“急展開”が特徴だが、まったくドラマのような展開で、この先の展開いかんでは尹大統領自身の“身の安全”も危うくなってくる。大体が韓国の大統領は、どういうものか暗殺されるとか、自殺するとか、拉致されるとか、刑務所送りとなるとか……不幸な晩年を歩む人が多すぎる。私が思うに、韓国人というか、朝鮮人というか、少し“権力”というものに、幻想を抱き過ぎ「みんなで支え合う」という精神が欠け過ぎているような気がしてならない。ドラマなどを観ていても、必ず“足の引っ張り合い”をする。もう少し、良い国を作るために妥協し、協力し合う精神が育まれないと、いつまで経っても「大統領だった人物の晩年は不幸」という歴史が繰り返される。一部権力者だけでなく、民族的にも“協調精神”を育む教育をしないと、同じような状況が続いていく……。
2024-12-03
人の言葉には「幸運」を呼び込む力を持っている言葉と「悪運」を呼び込む力を持っている言葉とがある。特に、不運なことが重なって、落ち込みそうなとき、自らに“言い聞かせる”かのような前向きな言葉は、その人が「幸運」を引寄せやすい人生を歩むことを表している。昨日、藤原紀香氏が自らのSNSで発信した言葉は、それを見事に物語っている。彼女は多くの人が知っているように、つい最近、自らが所属していた芸能事務所が破産手続きを開始し、それを前もって知らされていなかったことを公言している。言ってみれば「寝耳に水」の中での“倒産劇”だったようだ。したがって、今後については未だハッキリとはしていない。一般人に置き換えれば、急に会社が倒産してしまったようなものだ。自らの仕事や職場を失ったのだ。それに加えて、29日には夫である片岡愛之助氏が舞台稽古中に大怪我をして、当分休養となることが確実となった。つまりは、自分も夫も両方とも、予期せぬ形で“職場”に出られなくなったのだ。片岡氏の怪我は“顔面”であるので、歌舞伎役者にとっては“命”の部分でもある。ほんとうに完全復帰が可能になるのは、想像以上に長引く可能性があるのだ。そういう中での紀香氏のSNS投稿であるから、注目が集まるのはムリもない。けれども紀香氏の言葉は、まるで悟りを開いた仙人のように理性的である。「こんな時こそ、人の温かさ、真のやさしさに気付くことが出来ます。それは神様が与えてくれた大切な時…」と結んでいる。つまり、嘆きも無ければ、誰を責めるでもなく、悲しみに打ちひしがれるのでもない。文字通り「大人の対応」を示している。或る意味では、自分を客観視し、こういう時こそ人の温かさや優しさを受け止め、自らの今後を真摯に考える時だと言い聞かせている。夫の方が「正月公演」に出られなくなったことを悔やむメッセージを発信したのとは対照的だった。おそらく、これは“二人の人生の違い”によることろが大きい。どちらかと言えば、藤原紀香氏は“努力の人”で芸能界の片隅から“ど真ん中”へと駆け上がっていった人物だ。それに比べて、片岡愛之助氏は比較的幸運な人生で、大きな躓きに出遭ったことが少ないのだ。少なくとも、紀香氏のような“前向きな捉え方”をする限り、必ず“幸運の女神”がやって来て、もう一段、彼女を“高いステージ”へと引き上げてくれるに違いない。ここで終わってしまうような人の言葉ではないからだ。必ず、彼女には“もっと大きな”“もっと違った”ステージが待っているのに違いない。
2024-12-02
こういうことを書いて良いかどうか、ちょっと迷った。だが、彼の言うことをまともに受け止めてしまう方がおられるかもしれないので、書いておくことにした。経済評論家で、このところ矢継ぎ早に本を出し、それぞれがベストセラーとなっている森永卓郎氏が1日配信のYouTubeの対談にゲスト出演して、彼の最近の持論である「日経平均は来年中に3000円になる」という予想を再び繰り返した。彼によると今の株価は「バブル」で来年トランプ大統領が就任すると一気に暴落する…というのだ。まあ、アメリカの株価に関しては、確かに多少「上値を追いすぎている」きらいはある。だから極端な暴落はないまでも、大幅な“調整期間”がやってくる可能性はある。けれども、日経平均に関しては逆で、現在の株価水準がまだ「正当に評価されていない」きらいが強い。株価水準が“高い”か“安い”かを計る物差しとして使われるのはPERという数値だ。この数値を調べてみればすぐわかることだが、アメリカの「ダウ」や「ナスダック」は20倍以上で数値が高く、日本の「日経平均」は15倍にも達していない。つまり、アメリカの方は“やや高すぎる”水準で、日本の方は“やや安すぎる”水準なのだ。したがって、仮にアメリカの株価が大幅に下落して、それに歩調を合わせて日本株が一時的に下げるとしても、ある一定まで達すれば、日本の方は急速に元に戻す働きが生じるようになる。元々が“企業業績の集約”なので、そういうふうに“出来ている”のだ。ただ「株価」というのは“経済の実態”によって動くのではなく、その国に関わる人たちの“景気の心理”によって動く。個々の企業を“買う”とか“売る”とかは、実態を観て行うのではなく“今後の状況”を予想して行うのだ。われわれの普段の“景気実感”も、あくまでも何となくの印象でしかない。「景気が良い」とか「景気が悪い」というのも、何となく街中から感じる“雰囲気”で語っている。いまの全体的な「日本」は、どうみても“バブル期”の華やかさや派手さはなくて、諸外国の影響を受けて、じわじわと物価が上昇していく不安定な状態にある。だから、それを“バブル”と感じる森永氏の感じ方は少しおかしい。わたしは心配なのだ。同じような捉え方で、かつて「日本にハルマゲドンが来る」と不安をあおっていた麻原彰晃という人物を想い出す。彼が頻繁に“警告”を発していたのは、逮捕される前年だった。わたしは森永卓郎という人物は、人間的には好きなタイプで、ぜひ“長生き”をして欲しいと思っているが、正直、彼の来年が心配なのだ。
2024-12-01
2024-12-01
東京都が開始した独身者向けマッチングアプリ「TOKYO縁結び」が好評のようだ。9月から利用開始となったのだが、既に1万2千人が利用しているという。「都」という信頼できる自治体が提供してくれているということ、基本的にAIによるマッチングアプリで対面しなくても良いということ、申込者には“独身証明者の提出”を義務付けるなど「ロマンス詐欺」や「頂き女子の詐欺」に引っ掛かる心配が乏しい安心感が背景にあると言われる。公共のサービスで開始2か月で利用者が1万人以上に達しているということは、それだけ「結婚」を希望する独身者が多数存在している証明でもある。ただ現代は、詐欺とか情報漏洩とかストーカーとかセクハラとか「マッチングアプリ」には“弱点”も多いから、一般的なものの利用には慎重になって当然と思われる。その点「都」が“提供してくれるもの”であれば……ということで申込者が多いのだ。もう一つ、わたしは“AIに対する信頼度”が徐々に増して来ているように思う。日本人は慎重な人が多いので、いまだに「AI」の信頼度はそれほど高くないが、それでも数年前に比べれば暮らしの中で徐々に浸透してきている。家電製品などがいちばんかもしれないが、やはりAIは賢い。だが、ときどき人間をイラつかせることも多い。だから、ほとんどの人は「8割方は信じても良いのかな」程度の信頼の寄せ方なのだ。それでも、若い人たちは吸収性が早いので、少なくとも“ヘンな占い師⁉”の言葉よりは、AIの方がはるかに信じられる……という感じに変わりつつある。実際、いまだに「12星座」だけで“相性が良い悪い”を判断しようとする“ヘボ占い師”に比べれば、AIの判断の方がずっと賢いのだ。問題は、これが「東京都」だけで終わってしまうのか……それとも、他の自治体にも普及して“より優れた婚活アプリ”を開発できるのか、提供できるのか、に掛かっている。それが出来れば、そして各自治体が“そういう面”で繋がっていければ、少なくとも日本は他の先進国に先駆け“AIを結婚に活用する最先端の国”に一躍躍り出ていくことができ、少子化で困っている他の国々の“先駆け”として、誇れるような国へと巣立っていくことが可能なのではないだろうか。