12月, 2024年
2024-12-04
韓国の尹大統領は3日、TV演説を行い「非常戒厳」を発動した。戦争の時などを想定している“大統領権限”だが、すべての政治活動が禁止され、メディアなども統制を受ける事態となる予定で、突如、緊迫した状況が韓国内にもたらされている。もちろん、韓国はどこの国とも戦争はしていない。大地震が来たわけでも、クーデターが起こったわけでもない。ただ現在の尹大統領は、少数与党で政権基盤が弱く「クーデター」そのものは起こっていないが、大統領として、或いは政府として、十分な機能を果たすことが出来ない状態となっていた。そこで最後の“奥の手”として「非常戒厳」を発動したものと思われる。尹大統領はTV演説の中で「国会が自由民主主義体制を崩壊させる怪物になった」と表現し、今回の措置が苦渋の選択であった…と訴えている。ただ尹大統領の支持率は低く20%と低迷していて、与党内からも、今回の発動が「不適切だ」と批判する声が出ていて、今後、どうなっていくかは予断を許さない。市場だけが敏感に反応して、韓国ウォンが急落し、その反動で日本の「円」が買われている。また韓国ETFは米国市場で7%も下落している。日本のソフトバンクグループが出資している企業クーパンは10%近くも下落している。韓国の屋台骨であるサムソンも大きく下落中だ。韓国ドラマは“急展開”が特徴だが、まったくドラマのような展開で、この先の展開いかんでは尹大統領自身の“身の安全”も危うくなってくる。大体が韓国の大統領は、どういうものか暗殺されるとか、自殺するとか、拉致されるとか、刑務所送りとなるとか……不幸な晩年を歩む人が多すぎる。私が思うに、韓国人というか、朝鮮人というか、少し“権力”というものに、幻想を抱き過ぎ「みんなで支え合う」という精神が欠け過ぎているような気がしてならない。ドラマなどを観ていても、必ず“足の引っ張り合い”をする。もう少し、良い国を作るために妥協し、協力し合う精神が育まれないと、いつまで経っても「大統領だった人物の晩年は不幸」という歴史が繰り返される。一部権力者だけでなく、民族的にも“協調精神”を育む教育をしないと、同じような状況が続いていく……。
2024-12-03
人の言葉には「幸運」を呼び込む力を持っている言葉と「悪運」を呼び込む力を持っている言葉とがある。特に、不運なことが重なって、落ち込みそうなとき、自らに“言い聞かせる”かのような前向きな言葉は、その人が「幸運」を引寄せやすい人生を歩むことを表している。昨日、藤原紀香氏が自らのSNSで発信した言葉は、それを見事に物語っている。彼女は多くの人が知っているように、つい最近、自らが所属していた芸能事務所が破産手続きを開始し、それを前もって知らされていなかったことを公言している。言ってみれば「寝耳に水」の中での“倒産劇”だったようだ。したがって、今後については未だハッキリとはしていない。一般人に置き換えれば、急に会社が倒産してしまったようなものだ。自らの仕事や職場を失ったのだ。それに加えて、29日には夫である片岡愛之助氏が舞台稽古中に大怪我をして、当分休養となることが確実となった。つまりは、自分も夫も両方とも、予期せぬ形で“職場”に出られなくなったのだ。片岡氏の怪我は“顔面”であるので、歌舞伎役者にとっては“命”の部分でもある。ほんとうに完全復帰が可能になるのは、想像以上に長引く可能性があるのだ。そういう中での紀香氏のSNS投稿であるから、注目が集まるのはムリもない。けれども紀香氏の言葉は、まるで悟りを開いた仙人のように理性的である。「こんな時こそ、人の温かさ、真のやさしさに気付くことが出来ます。それは神様が与えてくれた大切な時…」と結んでいる。つまり、嘆きも無ければ、誰を責めるでもなく、悲しみに打ちひしがれるのでもない。文字通り「大人の対応」を示している。或る意味では、自分を客観視し、こういう時こそ人の温かさや優しさを受け止め、自らの今後を真摯に考える時だと言い聞かせている。夫の方が「正月公演」に出られなくなったことを悔やむメッセージを発信したのとは対照的だった。おそらく、これは“二人の人生の違い”によることろが大きい。どちらかと言えば、藤原紀香氏は“努力の人”で芸能界の片隅から“ど真ん中”へと駆け上がっていった人物だ。それに比べて、片岡愛之助氏は比較的幸運な人生で、大きな躓きに出遭ったことが少ないのだ。少なくとも、紀香氏のような“前向きな捉え方”をする限り、必ず“幸運の女神”がやって来て、もう一段、彼女を“高いステージ”へと引き上げてくれるに違いない。ここで終わってしまうような人の言葉ではないからだ。必ず、彼女には“もっと大きな”“もっと違った”ステージが待っているのに違いない。
2024-12-02
こういうことを書いて良いかどうか、ちょっと迷った。だが、彼の言うことをまともに受け止めてしまう方がおられるかもしれないので、書いておくことにした。経済評論家で、このところ矢継ぎ早に本を出し、それぞれがベストセラーとなっている森永卓郎氏が1日配信のYouTubeの対談にゲスト出演して、彼の最近の持論である「日経平均は来年中に3000円になる」という予想を再び繰り返した。彼によると今の株価は「バブル」で来年トランプ大統領が就任すると一気に暴落する…というのだ。まあ、アメリカの株価に関しては、確かに多少「上値を追いすぎている」きらいはある。だから極端な暴落はないまでも、大幅な“調整期間”がやってくる可能性はある。けれども、日経平均に関しては逆で、現在の株価水準がまだ「正当に評価されていない」きらいが強い。株価水準が“高い”か“安い”かを計る物差しとして使われるのはPERという数値だ。この数値を調べてみればすぐわかることだが、アメリカの「ダウ」や「ナスダック」は20倍以上で数値が高く、日本の「日経平均」は15倍にも達していない。つまり、アメリカの方は“やや高すぎる”水準で、日本の方は“やや安すぎる”水準なのだ。したがって、仮にアメリカの株価が大幅に下落して、それに歩調を合わせて日本株が一時的に下げるとしても、ある一定まで達すれば、日本の方は急速に元に戻す働きが生じるようになる。元々が“企業業績の集約”なので、そういうふうに“出来ている”のだ。ただ「株価」というのは“経済の実態”によって動くのではなく、その国に関わる人たちの“景気の心理”によって動く。個々の企業を“買う”とか“売る”とかは、実態を観て行うのではなく“今後の状況”を予想して行うのだ。われわれの普段の“景気実感”も、あくまでも何となくの印象でしかない。「景気が良い」とか「景気が悪い」というのも、何となく街中から感じる“雰囲気”で語っている。いまの全体的な「日本」は、どうみても“バブル期”の華やかさや派手さはなくて、諸外国の影響を受けて、じわじわと物価が上昇していく不安定な状態にある。だから、それを“バブル”と感じる森永氏の感じ方は少しおかしい。わたしは心配なのだ。同じような捉え方で、かつて「日本にハルマゲドンが来る」と不安をあおっていた麻原彰晃という人物を想い出す。彼が頻繁に“警告”を発していたのは、逮捕される前年だった。わたしは森永卓郎という人物は、人間的には好きなタイプで、ぜひ“長生き”をして欲しいと思っているが、正直、彼の来年が心配なのだ。
2024-12-01
2024-12-01
東京都が開始した独身者向けマッチングアプリ「TOKYO縁結び」が好評のようだ。9月から利用開始となったのだが、既に1万2千人が利用しているという。「都」という信頼できる自治体が提供してくれているということ、基本的にAIによるマッチングアプリで対面しなくても良いということ、申込者には“独身証明者の提出”を義務付けるなど「ロマンス詐欺」や「頂き女子の詐欺」に引っ掛かる心配が乏しい安心感が背景にあると言われる。公共のサービスで開始2か月で利用者が1万人以上に達しているということは、それだけ「結婚」を希望する独身者が多数存在している証明でもある。ただ現代は、詐欺とか情報漏洩とかストーカーとかセクハラとか「マッチングアプリ」には“弱点”も多いから、一般的なものの利用には慎重になって当然と思われる。その点「都」が“提供してくれるもの”であれば……ということで申込者が多いのだ。もう一つ、わたしは“AIに対する信頼度”が徐々に増して来ているように思う。日本人は慎重な人が多いので、いまだに「AI」の信頼度はそれほど高くないが、それでも数年前に比べれば暮らしの中で徐々に浸透してきている。家電製品などがいちばんかもしれないが、やはりAIは賢い。だが、ときどき人間をイラつかせることも多い。だから、ほとんどの人は「8割方は信じても良いのかな」程度の信頼の寄せ方なのだ。それでも、若い人たちは吸収性が早いので、少なくとも“ヘンな占い師⁉”の言葉よりは、AIの方がはるかに信じられる……という感じに変わりつつある。実際、いまだに「12星座」だけで“相性が良い悪い”を判断しようとする“ヘボ占い師”に比べれば、AIの判断の方がずっと賢いのだ。問題は、これが「東京都」だけで終わってしまうのか……それとも、他の自治体にも普及して“より優れた婚活アプリ”を開発できるのか、提供できるのか、に掛かっている。それが出来れば、そして各自治体が“そういう面”で繋がっていければ、少なくとも日本は他の先進国に先駆け“AIを結婚に活用する最先端の国”に一躍躍り出ていくことができ、少子化で困っている他の国々の“先駆け”として、誇れるような国へと巣立っていくことが可能なのではないだろうか。
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