4月, 2025年

「先天運」というAIを背負って「紡ぎ出す人生」

2025-04-19
わたしのように長く運命学と向き合って生きて来ると、だいたい“その人”がどういった人生を歩むのか、大方のことはホロスコープや四柱推命式を観て判別がつく。単純に言えば「この人は幸運な人生を歩むな」とか「この人は才能を発揮していくな」とか「この人の人生には苦難が付きまとうな」とか、そういった感じの瞬時の判別である。そういうような観点から言って「サンプルのような人生だな」と思ったのが、昨日、6月に行われる船橋市長選に立候補を表明した鈴木弘子氏の生年月日が表わすホロスコープや四柱推命式だった。一言で言えば、なかなか珍しいタイプの「先天的な運命」なのだ。事実、この人はちょっと変わった履歴の持ち主だ。明治大学を卒業後、福島中央テレビに入社し、アナウンサーとなった。その2年後には早くもフリーの立場となって3年間を過ごして後、結婚をした。そして、その翌年には夫と共に日本を離れ、アメリカのWWEというプロレス団体に所属する。最初はマネージングだったようだが、やがて自分自身もレスラーとなって人気を博した。その後、帰国して日本の各団体のマットに登場。2015年に地元である舟橋市議選に立候補して当選、3年間を過ごした。その後、今度は千葉県議選に立候補、これも見事に当選し、現在に至っている。つまり、市議→県議と進んで、次の目標を市長に定めた……というわけだ。アスリートから政界に進む人物はときどきいるが、市議→県議→市長に進んでいこうとするハードルの上げ方は珍しい。この人の人生を観ると、一つの椅子に座ったままで居るのを好まないというか、常に「次」を目指して動いている。この人の四柱推命式は独立独歩型だが、梟神(偏印)が強く、どこまでも“さすらいの人生”を暗示している。或る意味では、だから、どの椅子にも“座りきる”ことが出来ない。或る意味では、死の直前まで“夢を追って”走り続けるアスリートなのだ。ホロスコープの方も、成功者に多い“弓矢型アスペクト”の典型だが、そればかりではなく“ヨッド三角形”や“直角三角形”のアスペクトも組み合わさった珍しい惑星配置だ。彼女のようなタイプが「日本」の舵取りをしたなら、さぞユニークな方向へと進んでいくことだろう。

人生の形を「一つだけ」に限定すると苦しくなる

2025-04-18
よくテレビのバラエティー番組で、その人が辿ってきた人生を“グラフ化”したりする。あれは、あれで“判りやすい”とも言えるが、実際の日々というのは、そんな“グラフ化”できるほど単純なものではない。それに、多くの場合、その“グラフ化”は“世間的に視た場合”という条件付きである。TVに出すのだから、そういうものでないと世間の方が納得しない。けれども多くの場合、本当に自分に向き合ったときの「人生グラフ」はかなり違った波形となる。運命学的な観点から言えば「幸せの見つけ方」は、人それぞれである。ほんとうは「世間」など、あまり関係がない。昨日、俳優だった板垣瑞生氏(24歳)が今年3月中旬に遺体で発見されていたことが公表された。家族によるSNSでは「不慮の事故死」ということになっているが、警察発表では「外傷の無い遺体で事件性はない」とのことなので、戸外で発見されながら、外傷の無い遺体を「不慮の事故」だとするのは理解に苦しむところだが、とにかく一か月以上経っての公表となった。実は昨年の3月に、それまで所属していた事務所を退所している。それも、事務所側から促された形ではなく、自ら「坊主になって…」決意を伝えた…という形での退所だった。本人によれば「もう、これ以上人前には出られない」という心身の状態であったという。その後は、それを治療すべく入院などもして、それによってかなり良くなった……と本人は昨年11月の時点で記している。ところが、今年に入って1月末頃に自宅を出て行方不明となった。そして警察発表では2月上旬ころ戸外で死亡したと推定している。近年、情報量の発達によって、或る種の“生き方”“人生上の在り方”が規制を受けているような印象を私は受けている。「こうでなければならない」「こうあるのが本来の姿だ」「こういう状態が平均的な姿だ」「これ以外の生き方はあり得ない」「現代は、これが標準だ」「将来的な人生は、こうなっていく」「何歳であれば、こうなっているのが普通」……要するに情報として、別に知ろうとはしていなくても、こういった情報が次から次へと流れてくる。それらを、上手く処理で来ていれば良いが、上手く処理できない場合、自分と“無意識に比較して”違っている部分に何かしら“割り切れないもの”を感じることが多い。人生にお手本などないことを、どう生きても良いことを、さまざまな選択肢があることを……情報として流すべきだ。そうでないと、無意識のうちに“平均的生き方”に洗脳されて、それらと照らし合わせてしか、自分の人生を考えられなくなっていく。それは、大いに危険なことなどだ。人生には“無限の可能性”がある。決して、一つしかないというような“難しいモノ”なんかではないのだ。もっと自由に選べるし、もっと“さまざまな道”を模索した方が楽しいのだ。

「トランプ」VS.「デヴィ」の無制限場外バトル⁉

2025-04-17
世の中に“勝気な人”というのは、いるものだ。その典型がトランプ大統領とデヴィ・スカルノ元大統領夫人だ。共に高齢であるが、まだまだ意気軒高。特にデヴィ夫人の方は85歳だが、今年夏の参院選に「12(ワンニャン)平和党」の党首として出馬予定であるそうな。う~ん、手ごわい。そのデヴィ氏だが、またしても“暴行容疑”で書類送検されてしまった。この人、以前から激高しやすく「手が早い」ことでも有名なのだ。なにしろ、アメリカ在住の時にはシャンパングラスで頭を叩き割り、刑務所入りした実績を持っている。そうやって博を着けて出てきているので、今回も飲食店でシャンパングラスを投げつけた…というから、まあ齢を取っても、あまり丸くはなっていないらしい。そのくらいでないと、85歳になってから“政治世界に打って出る”とはならないだろう。ただ「平和党」の名称は良くないなあ。かつて同じように“燃える闘魂”だったアントニオ猪木氏が「スポーツ平和党」の党首だったではないか。う~ん、似ている⁉ 彼も湾岸戦争の時に単独で現地に飛んで、身代わり交渉をして日本人たちを解放させたのだった。政治家としての評価がいま一つで、ちょっと可哀想。さて若い頃はリングに上がったこともあるトランプ氏の方だが、なんと今日行われる「日米関税交渉」に“飛び入り参加”することが決まった。こちらの方も“燃える闘魂”のようで、自らファイトしないと気が済まない。日本の方は赤沢氏じゃ相手不足だから、やっぱり、この際、少し早いが「ワンニャン平和党」党首を連れて行って“無制限一本勝負”というのはどうだろう。それを望んでなのかどうか知らないが、デヴィ夫人は「暴行容疑で書類送検」ということで、せっかくのTV番組の出演が無くなってしまうようだ。いっそのこと番組の中で“派手にやらかして”出演禁止となった方が、まだみんなが喝采してくれるような……。

少し健康に戻った⁉ような「深田恭子の受賞姿」

2025-04-16
久しぶりに公の場に登場した深田恭子氏。中国版「X」である「微博」の文化交流に対して貢献された著名人を表彰するイベントに白いドレス姿で出席したのだ。こういう“晴れやかな場”というのが、この人には似合っている。久しぶりの公の場で「エンターテインメントアイコン賞」という賞を受賞し、悦びのコメントを述べた。中国でも自分を応援してくれる方々が居て、そういう方達のためにも、これからも仕事を頑張っていきたい……といった感じのメッセージだ。これまで、さまざまな賞を獲得してきた彼女にしてみれば、正直“小さな賞”である。けれども、どちらかと言えば近年は適応障害という病気に罹って、思うような仕事が出来ていない。プライベートでもいろいろとあって、辛辣なコメントが書かれることも多い。それでも天性の“透明感”が失われてしまったようには見えない。ネット欄では、以前の健康さが失われてしまったとか、急に細くなってだれだか判らないとか、一気に老けたような印象を与えるとか……応援するコメントは少ないが、けれどもさまざまな賞があって、さまざまな出席者、受賞者が居て、そういう中の一人であったのに、それでも久しぶりとはいえ“スターとしてのオーラ”を放っているからこそ、多くのマスコミが注目したのに違いない。こういう時“スターのオーラ”を持っていない人は、かつてどんなに輝きを放ったとしても、枯れてしまったようにマスコミから注目を浴びない。1年9か月のブランクでも“輝きを失っていない”のが、ホンモノのスターなのだ。しかも、彼女は取り立てて目立とうとしてのコメントを述べたわけでも、パフォーマンスを演じたわけでもない。これまでと同じように明るい表情を見せたに過ぎない。一時期の“憔悴した雰囲気”は、もう無い。確かに痩せて、以前のような“健康美”や“アニメのようなセクシーさ”は無くなったかもしれないが、元々の“透明感”は決して失われていない。これから徐々に“本来の姿”へと戻っていくことだろう。日本人女優でしか出せない“透明感のあるセクシーさ”というのは、彼女の心身がほんとうに癒えた時、そして再びプライベートが充実してきた時、徐々に再現されていくことだろう。

「へその緒」を自分で切る勇気は、男性にない⁉

2025-04-15
ときどき思うのだ。やっぱり、女性は「すごい」と……男性はムリだな……と。昨日、札幌に隣接する石狩市で出産児の遺棄事件があった。戸建て住宅の傍の灯油タンク下の片隅に、ショルダーバックに入って出産間もない“へその緒が付いた遺体”が遺棄されているのを住民女性が発見した。金曜日の夜から日曜日にかけて遺棄したものと思われ、死後間もないことが明らかになっている。その付近には大学の校舎もあるが、基本的には住宅街で、防犯カメラや夜間照明が乏しい。近隣住民なのか、女子大生なのか不明だが、おそらく自分で出産し、へその緒を切って、バッグに詰め込み、とりあえず“ごみ処理されること”を願った犯罪のように思われる。或いは、すぐに誰かに発見されて、その児が生きながらえることを願ったものか……だがそれならば、毛布などで包まないと夜間の冷気に耐えられない。やはり残念だが“ごみ処理されること”を願ったとしか思えない。自宅内で出産したか、戸外で出産したかは微妙だが、だれにも知られることなく“自力で出産した”可能性が強い。こういう事件を知ると、いつも、女性に男性は敵わない、と思う。男性はとても“自分でへその緒を切る”など出来ない…と思うからだ。その勇気はたぶん、医療関係者は別かもしれないが、一般男性にはない。怖くて“そんなこと”は出来ない。女性はたぶん半年以上一緒に“身体の中に居る”ことで、新生児に対して特別な感情を持つのに違いない。それにしても、この事件は明らかに若い女性が“望まぬ妊娠”をして、周囲には秘匿したまま自力で出産したのに違いない。そのこと自体も「すごい」と思ってしまう。女性は本能的に、どうすれば出産できるか、どうすれば胎児を切り離して、自力で“それ”を棄てられるか……解かっているに違いない。男性なら、とてもではないが、そういう医療行為を自力でなど出来ない。100%誰かに縋るだろう。こういうとき「赤ちゃんポスト」が全国にあって、もっとスムーズに“欲しい家庭”に届けられるシステムになっていれば、倫理的な問題を除けば“救われる命”が沢山出てくるような気がする。その女性も“犯罪者”や“殺人者”としての十字架を背負うことなく生きていかれたはずであるのに……。

吉村知事に対する橋下徹氏の「万博」粋な応援⁉

2025-04-14
いろいろ問題が指摘されながら、とにもかくにも「大阪万博」がスタートした。このところ、いろいろなところでコメンテーターとして忙しい橋下徹氏が万博について“よいしょ”している。橋下氏が“万博関係”で訊かれやすいのは、一つには彼の独特な“立ち位置”にある。現在の橋下氏というのは、わたしの知る限り政治家ではない。政治評論家なのかもしれないが、どちらかと言えば“政治”に限定した評論家でもない。元々弁護士出身のせいで“事件モノ”の解説もよく行う。社会評論家的な“立ち位置”なのかもしれない。とにかく、その橋下氏だが元々は言うまでもなく「維新の会」の創設者だ。現在は大阪府知事である吉村氏が共同代表(⁉)だ。そして、もちろん大阪で開いているのだから、大阪府知事が何につけ“もっとも責任を問われる立場”にある。本来なら首相も関与しそうなものだが、この件に関しては誰も石破首相に“どうこう”とは言わない。それよりも“物価高”や“アメリカ関税”をどうにかしてくれ‼というのが国民の想っていることだろう。大阪の吉村知事は、言ってみれば橋下徹氏の「愛弟子」のような存在である。表現的に適切かどうか知らないが、いまは愛弟子が「大阪万博」のことで四苦八苦している。いちばんの問題は「チケットが思ったほど捌けていない」という点だ。いつもの橋下氏なら、こういう場合、その問題点をいろいろあぶり出すところだが、今回に関しては“万博の魅力”を“それとなくアピールする役割”を演じているように見える。つまり「だから来てみると、いろいろ発見がありますよ」的な解説が多く、いつも辛口のこの人にしては“ソフトな物言い”なのだ。つまり、彼としては「大阪万博」で勢力的に頑張っている吉村知事を、さりげなくフォローしてやりたい気持ちが強いのだろう。しかも、それでいながら“あからさまな応援の仕方”はしていない。こういうところが、なかなか「粋だなぁ」と私に感じさせることろだ。ただ実際に彼が述べていたことで、わたしが興味を持ったのはサウジアラビア館が、現地の街並みをそのまま再現させている…という点だ。現地と同じような土産品なども出店しているらしい。興味深い国だが、実際に旅行するのは難しい。そうであれば、こういうところに行って「サウジアラビア旅行」を楽しむというのも、お手軽で良い方法かもしれない。

解散命令「逆効果」日本から1200人“合同結婚式”

2025-04-13
昔から“力で抑えこもう”とすると逆効果で、かえって団結力が増してしまうものがある。その代表的のモノの一つが「信仰団体」だ。昨日、韓国のソウル郊外では旧統一教会である「世界平和統一家庭連合」による“合同結婚式”が行われた。この合同結婚式という魔法で、じわじわと信者数を増やし続けているのが旧統一教会だ。現代は世界的に“若い人たちの出逢いの場”が少なくなっている。ネット中心の世の中になったことで、直接コミュニケーションを取る機会が乏しくなり、その結果、見ず知らずの相手との“偶然の出逢い”というチャンスが失われつつある。電話詐欺などが多くなって、見知らぬ相手に対する警戒心が強まっていることも、これに拍車をかけている。その結果、自分が“信じられるもの”の場を通じてのみ、つながりを持っていく人々が多い。そういうツールの一つとして、若い人たちが求めている“生き方”“信仰”“運命”“思想”を示してくれる宗教団体が、秘かに拡大していきやすい社会的背景がある。もちろん、日本にも古来から伝わった信仰や宗教は沢山ある。けれども、日本の信仰や宗教には「運命として男女を結び付ける」という発想がない。旧統一教会が日本で普及した背景には、この「運命として男女を結び付ける」というシステムの力が大きい。今回も、日本から合同結婚式に参加した人数は1200名だと言われる。世界各国から5000人参加している「合同結婚式」に直接参加の日本人が1200名も居るのだ。実は、この宗教においては“日本人男性”と“日本人女性”は“特異な役割を持つ”と定められている。詳しく書くと長くなるので、要するに日本人女性は韓国人男性に対して“奉仕的要素を持つ結婚”をしなければならない。また日本人男性は韓国人女性に対して“経済救済的な要素ある結婚”をしなければならない。これらは信者たちに歴史的な“因果応報の結果”として、その教義の中で暗示的に教えられていく。したがって、韓国の宗教なのだが、日本人の獲得・拡大が重要な宗教でもある。今年3月に日本では東京地裁が、旧統一教会に対して「解散命令」を出したが、それが結果的に彼らの団結力を強めてしまったように視えるのは皮肉なことである。イスラム教もそうだが、家族・血縁に信者を増やしていくシステムを持っている宗教は、徐々にその数を増していくようになっている。幼い頃から、暮しの中で“教え込まれる”洗脳的な宗教が最も怖い。

「ミイラ取りがミイラ」となって弁護士資格失う

2025-04-12
昨日、元参院議員であった広瀬めぐみの「詐欺罪」が確定になり、彼女が有していた“弁護士資格”も無効となった。つまり、彼女は既に議員職を辞職し、政治家としての資格を失っているが、それに加えて元々の職業であった弁護士としての資格までも失ってしまった。どうしてこんなことになってしまったのか。彼女の供述によると、議員として金が掛かり、経済的に苦しかった……ということらしいが、元々が「弁護士」であり、だれよりも法律に詳しく、法律を守って暮らしていかなければならない立場の人間だったはずだ。しかも昨今は“詐欺関係のニュース”が多い。そこで一般の方々が、少しでも「詐欺に遭わないよう」法律を改正していくのが“政治家たち”なのだ。その弁護士であり政治家であった人物が、いちばん先に法律を犯して「詐欺を行っていた」というのでは話にならない。彼女の場合、別に、お年寄りを騙していたわけではない。具体的には存在していなかった“秘書”をでっちあげ、その秘書のための給与や退職金を“国から騙し取った”のだ。とはいっても国家予算というのは、元々は国民の税金から成り立っている。つまりは国民を欺いた…ということになる。せっかく国民に択ばれて国会議員になったのに、その国民を欺いたのでは処罰を受けるのは当然ということになる。もしかすると弁護士として法律に詳しかっただけに「こういう手口であれば発覚しない」という自信があったのだろうか。というか、その前に、どうしてそんなに議員生活にお金を賭けたのか。確かに多くの人たちに支持されるためには、それなりの宣伝費用的なものは必要かもしれないが“偽りの秘書”を置いて詐欺するほど、どうしても必要であるとは思わない。他の新人議員たちだって、そういう点では同様なはずだからだ。そういう点では地道に弁護士としての職務を全うしていた方が向いていた人なのかもしれない。もしかすると、弁護士としても、その活動のために必要以上に“お金を掛ける”タイプの人だったのかもしれない。どのような職業であれ、必要以上に経費が出ていく人は居る。先天運や性格というものも絡んで、そういう人はどの職業を選択したとしても、お金で苦労するのだ。

歩行者の「信号無視」を合法化する時代に突入⁉

2025-04-11
日本のような“国土の狭い国”においては、道路幅も元々広くは作れない。だから、どの街であっても横断歩道は必ずあって、通常は“そこを通る”のが歩行者の決まりとなっている。ところが海外に行くと、ときどき“横断歩道が見当たらない地域”に出くわすことがある。しかも、そういうところに限って人通りが多い。彼らは“車が横切っていく”ことをまったくといって良いほど気に掛けていない。われわれのように“横断歩道を渡る”ことに慣れている者にとって、次々走って来る車の間を“渡り歩いていく”ことには大きな勇気がいるものだ。しかも、われわれの場合、横断歩道がないところを横切る行為自体に“違反行為”のような後ろめたさがどうしてもちらつく。ところが、そういうような場所であっても、そこに暮らさなければならないようなケースでは、だんだん車道を横切ることにも慣れてくる。そして、そういうような街では「信号無視しても良いのだ」ということを理解する。実際、アメリカでは現在、歩行者の信号無視を“合法化しようとする動き”が着々と進んでいる。ニューヨークやシカゴ、ボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコなど、大きな都会ほど、そういう動きが活発なのだ。考えてみると、車社会のアメリカでは基本的に街の道路は“車のため”のものとして存在していて、歩行者のために存在していない。だから、歩行者の方も当たり前のように信号無視をする。もちろん誰だって交通事故は起こしたくないから、その辺は互いに“譲り合いの精神”で成り立っている。幅広い道路は、あらかじめ“多少の信号無視”は最初から許しながら今日まで来ていたのだ。それが、ここに来て本格的に「歩行者の信号無視を合法化しよう」という動きに変わってきた。都会ほど、そういう動きが活発なのだ。日本のように、子供にも“交通ルール”を徹底的に教えて、横断歩道を渡るよう義務付けている国はないのかもしれない。そういう形で慣れてしまっているわれわれは、いざ信号は無視して良いと言われても、実際のところは“勇気のいる行為”でなかなかできない。現地の人たちに紛れて、一緒に渡るのがせいぜいで、単独での信号無視は出来ないのが普通だ。それに日本に暮らしている分には、やはり信号をも待って暮らしていかないと落ち着かない。車の見当たらない時でも、じっと信号の色が変わるまで待っているわれわれは、或る意味ではロボットのような“融通の利かない人種”かもしれないのだ。

「崖っぷちトランプ」を救えるのは、大谷翔平⁉

2025-04-10
どうも最近トランプ大統領の“旗色”が悪い。「関税ごっこ」が今一つ上手くいっていないからだ。この「関税ごっこ」に失敗すると、一気に形勢不利となって窮地に追い込まれる。それに気付いたのか、フェイクニュースではなく、新たな関税の「90日間停止」を発表した。それによって「ダウ」や「ナスダック」も急上昇。ダウは3000ドル近い上昇で“史上最大の上げ”を記録した。これまで頑なに「関税ごっこ」を主張していたのに、どうして急にストップしたのか。実はアメリカ国内に「敵」が増えて来たことと関係が深い。確かにトランプ氏は二度目でありながら選挙で選ばれた大統領だ。したがって本来で言えば、半分以上の国民は自分を支持してくれている……はずだった。ところが、どうも、ここに来て国内のあちこちで“関税反対”“関税批判”のデモが相次いでいる。今はもう周りの多くまで“関税政策”に疑問の眼を向け始めている。こうなると、それでなくても敵が多いのに、いつ撃たれても不思議はない。そういう状況が忍び寄りつつある。いちばん予定が狂ったのは欧州まで「対抗措置を取る」と言い出していることだ。日本のように“ソフトな交渉”を問いかける国ばかりではない。もともと欧米人は「やられたら、やり返す気質の多い」人種なのだ。より本気なのが中国で、一歩も後に引く気配すらない。中国国民は最終的には、習近平氏の味方となる。それはこの国の政治形態上“当然のこと”なのだ。つまり、自国内でさえ敵の多く“味方が乏しく”なりつつある自国とは大違いなのだ。今回の場合「104%の関税をかける」などと言われれば、内心では“国家の方針”に異を唱える国民であっても「104%とは狂気の沙汰だ」と思うだろう。だから、或る意味では中国国民を団結させてしまったのだ。これに、欧州など国々も追従して報復してきたら、トランプ政権は自滅することになる。それを薄々感じ始めていたのか、トランプ氏は大谷翔平氏と逢って妙に上機嫌だった。大谷氏を「映画スターのようだ」と持ち上げた。もちろん、トランプ氏も大谷氏の“超絶人気”は知っている。彼は今その人気を「少しでも分けて欲しい」と思っているに違いない。もはや四面楚歌に陥りつつあるトランプ氏は、早急に政府広告にでも彼を登場させ「大谷氏と並んだポスターを作りたい」と思っていることだろう。

“48人”では足りなかった殺人が“11人”追加の怪⁉

2025-04-09
ロシアで1992年から2006年までの間に48人を殺害したとして“終身刑”を宣告され、服役中の連続殺人犯アレクサンドル・ピチュシキン(50歳)が、他にも「11人を殺害した」と“追加告白”して注目を集めている。48人だって十分すごいのに、これでは不足だというのか自ら11人の“追加”を申し出ている。そんなこと言われても、バーベキューじゃないんだから、どんどん追加されても、歳月が経っているので死体発見や証拠品の発見は容易ではないことだろう。昔から「連続殺人犯」というものは存在するが、これほど大量の殺人はなかなか類を観ない。実は、この犯人、元々狂っているのか、チェスの升目である“64”の殺人を目標としていたらしい。現在まで、未遂に終わったものが3件報告されているので、それらを合わせれば51人、そして今回の告白が真実なら11人が加わり、62人となる。64まで2人足りないので、もしかすると“もう2人の未遂事件”というものも存在しているのかもしれない。ともかく、これによって彼の目標とした“64人”は達成できたことになる。もちろん、今回の告白は「嘘」である可能性もないではない。ただ「死刑」ではなく「終身刑」であるので、人数的に増えようと現状などに変化はなく、法的に死刑となることもない。だから「引き延ばし作戦」で“新たな殺人の告白”を行ったわけではない。それにしても、昔ならともかく現代のように情報網が発達した時代に何十人もの大量殺人を連続して行うというのは、よほどの“狂った部分”と“精緻な頭脳”がなければ出来ることではない。なぜなら、何軒かの“似たような手口”が続いたなら、当然ロシアの警察がその面目に賭けても犯人逮捕にこぎつけようと警備を強化していたはずだからだ。それを網目をかいくぐって犯行を犯し続けるとは、そういう優秀な頭脳を、どうしてもっと世の中のために使えなかったのか。それにしても、一気に行われた大量殺人ではなく、計画的に徐々に殺害していく形の大量殺人は、いったい歴史上で誰がいちばんなのか。彼には“罪滅ぼし”として獄中で「推理小説を書き続けること」を命じるのが良いような……。

「日本株」は当分の間「上下の激震」続く可能性

2025-04-08
年始の時点では、だれも予想しなかったような“金融市場の大荒れ”が続いている。しかも、そのことごとくが“日本の出来事”ではなくて、アメリカ政権の“一言”に左右されている。しかも厄介なのは、その“相互関税”という爆弾が、後々プラスに作用するものなのか、マイナスに作用するものなのか、だれにもわからないという点だ。もちろんトランプ大統領自身は「アメリカにとってプラス」と確信して断行している。けれども、金融指標である「ダウ」も「ナスダック」も“否定的な反応”を今のところ繰り返している。もちろん、それに影響される「日経平均」や「トピックス」も大暴落という形で応えている。昨日の日経平均の下げは、史上三番目2644円安であった。連日の“下げ”で「日経平均」そのものも昨日の終値は31136円となった。去年の“4万1千円越え”が噓のような下落ぶりだ。1万円以上も下がっている。しかも、昨日の下落で注目されるのは“すべての業種”で下がった…という点だ。通常、こういう局面でも、一つ、二つの業種だけは上げていたりする。それが、昨日はまったくなかった。99%の銘柄が下げた文字通り“全面安”という展開となった。さて、今日はどうなのかと言えば「日経先物」は大きく上げている。「ダウ」は今日も“400ドル以上”下げているが「日経先物」は“900円以上”上がっている。それは為替が“ドル高”の方に流れているからだ。ここ数日、異様なほど“円高”の方に傾き過ぎていた。それが修正されたからだ。もしかすると一時的かもしれないが、今日の「日経平均」や「トピックス」は急騰するかもしれない。一つには、あまりにも下げ過ぎているからだ。相互関税発動後、日本株は大暴落している。アメリカ株よりも下がっている。だいたいが最近の日本株は、世界的に視ても“変動幅の大きい市場”となっている。「世界における経済敏感株」の役割を果たしている日本株は、世界的な“経済変動の波”に対して或る意味で“過敏症”なのだ。だから、過敏症の人たちがそうであるように、その日によって“まったく異なる反応”を、どの市場よりも大きく表す。多分、ここしばらく“日本列島”に咲き誇っている「日本株」はどこよりも過激に“過敏症的な反応”を続けていくのに違いない。 « Older Entries