「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


39万人のデータが教える「がん患者10年生存率」


正直「意外に永く生き延びるんだなぁ…」というのがわたしの感想だった。がん患者たちの10年生存率が54%、つまり半分以上の人たちは10年以上“生き続けている”というデータだ。この54%というのは、日本の国立がん研究センターによる39万人もの調査から判明したものだから大いに信用できる。以外にも、人間は簡単には死なないものなのだ。この研究センターによると、がん患者の場合、その発見から1~2年後を“乗り越えること”が重要で、それを乗り越えてしまえば、その後の生存率は徐々に高まっていく。そういうふうに出来ているらしい。仮に、そのがんが“ステージ4”で発見されたとしても、その後の1~2年を通過することが出来れば、意外なほど生存率は高まっていく。つまり“ステージ4”だから「もうダメ」ということでもないらしい。10年生存率で言えば、前立腺がんが84%、乳がんが82%、大腸がんが58%、胃がんが57%という順で、生き延びている…らしい。しかも、この確率は、ほんの少しずつではあるが、調査ごと徐々に上向いてきているらしい。まあ、単純に言えば、がんに罹ったとしても、胃や腸のがんでない限り8割方は生きていけるし、胃や腸のがん、或いはそれ以外の部位であっても、半数ぐらいは生き延びている……ということになるようだ。重い病気になって生きていくのは、どの病気であれ辛いものだが、少なくとも現代では、がんの“ステージ4”だったとしても慌てることはなく、確率的には半分以上の“幸運な人達”は、そう簡単には亡くなっていない。もっとも、どんなに生きていたって、のたうち回りながら生きていくのは死ぬより辛い。そういう点では、現在は“痛みだけ抑える治療”も大いに進みつつある。ムリに“生き延びていく”より、痛みなく“安らかになっていく”方が、幸せな晩年であるに違いない。年齢が行けば、だれだって何かしらの故障個所は出てくる。ただ、それが日常生活を脅かすようなものではなく、仕事をすることも“そこそこは可能な状態”であれば、それがもっとも恵まれた健康生活と言える。幸運の中でも「健康」という幸運は、実際にはあまり自覚を持たないもので、俗にいう“健康のありがたみ”というものの恩恵を軽んじがちである。自分の身体が自由に動き、飲食生活にも不足なく、睡眠が十分とれて、便通も良ければ、特に後半生においては“大きな幸運”を手に入れていることは間違いがない。普段、あちこち故障しがちな人ほど、実は「健康が幸運に繋がっている」ことを一番知っているのかもしれない。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言