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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


49年間の逃亡者も「終身刑」に“時効”はない


日本とアメリカでは“犯罪者”の扱い方もいろいろと異なる。日本では「祖母の葬儀に参列するため」という理由では、おそらく“仮出所”は認められない。アメリカの場合には「OK」が出る場合もあるらしい。そういう形で1971年「終身刑」を受けていたレナード・モーゼスは“仮出所”を認められた。ところが、その仮出所を巧みに利用し、モーゼス受刑者は“完全逃亡”に成功する。彼がどういう方法を使ったかは明らかではないが、警察からの包囲網を逃れたのだ。その後、完全に彼の目撃情報は途切れた。もちろん、全米に「指名手配」されたが、その足取りさえもつかめなかった。こうして45年が経過した2016年になって、家族の再調査やTV番組も駆使した“見直し捜査”も試みられ、2000件以上の情報は寄せられたが、本人に直接結び付く情報は得られなかった。ところが、今年になって事件は急展開する。規制薬物の違法な処方箋を書いた容疑で、ポール・ディクソンという薬剤師が捕まった。警察では念のため“指紋照合”を行う。そうしたところが、その人物の指紋が、あの指名手配犯であったレナード・モーゼスに一致したのだ。なぜか1999年から「モーゼス」は「ディクソン」として“薬剤師”を生業としていた。元々モーゼスは「終身刑」ではあるが“凶悪犯”であったわけではない。1968年に起こった「キング牧師暗殺事件」の時に、黒人たちの多くが暴動を起こしたその中の1人だった。たまたま彼の投げた火炎瓶の爆発でメアリー・アンプロ氏が大火傷を負い死亡した。それが「終身刑」の決め手となった。偶然だったとはいえ、死傷させてしまった罪は重い。それでも、彼はいつの間にか、生きながらえるための“二つのもの”を手に入れていた。偽名としての“新たなる人物名”そして“薬剤師”としての知識&資格である。この二つがあれば、日本と違って広大なアメリカなら生きていける。それなのに、どうして“違法薬物の処方箋”など書いたのか。もしかすると彼は、もう自分が「終身刑」であったことを忘れていたのではないか。背中に背負うべき“重い十字架”は、決して消えないのだ。
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