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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


80年代の輝き「ムツゴロウ」&「北の国から」


ムツゴロウこと畑正憲氏(87歳)が亡くなった。わたしは近況を知らなかったが、星の配置だけから言えば2019年4月に冥王星が冥王星に180度となり、天王星が天王星に0度一体化している。この時期までが「天命」として守護されている生命で、それ以降は文字通り「余命」といえる。したがって天寿は全うしていた形で、その豪快な人生は終わりを告げた。とにかくライオンに指をかまれても笑っていられる神経は並ではない。そういう身体を張った破天荒さが「ムツゴロウ王国」の“売り”で1980年から20年間も続いた。86年に始まった「北の国から」と同じく“北海道の大自然”を背景とした人気のTV番組だった。思えば「日本」は80年代に経済的な「バブル期」を迎えて、さまざまな分野に“巨費”が投じられた。その結果として、さまざまな芸術・芸能の分野で“新しい息吹”が起こった。われわれが世界に誇り得るのは、この時期に生まれた文化や芸能なのだ。経済的に余裕がある時、素晴らしい芸術や芸能が誕生し、文化や文明が花開く。80年代の日本のポップカルチャー、文学、映画、美術、TVドラマ、TVバラエティーと、どれをとっても生命力に満ちている。したがって、そういう意味では現代のようにあらゆる分野で経済が縮小していく中では、優れた芸術や芸能や文化は花開かないような気がする。世界の歴史を振り返っても、経済の発展がさまざまな才能を呼び覚まし、さまざまな芸術や文化を生み出していく。現在、スポーツの分野には“巨費”が動きやすいが、それと同じくらいに人々が熱狂できる芸術や芸能や文化が花開いてゆかないと、振り返った時に人類の歴史の中で“形として何も遺らない時代”となってしまう可能性もある。別に「お金を掛ければ良い」というものでもないが、あまりコストにばかり目を奪われると、新しい才能や芸術や文化が育まれないまま終わってしまう。「少子化対策」として子供たちの“住みやすい環境”を整えることも重要だが、国家として「さまざまな才能を育む対策」を考える時代に入っているような気がする。
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