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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


不可解なことがいっぱい「12億円」詐欺事件‼


世の中には“悪いコト”をして儲けようとする人たちがたくさんいる。だから“ちょっとした詐欺事件”なら別に驚かないのだが、さすがに“12億円の詐欺”となると興味を持つ。それも、総合計額がではなく、一人の人物から3か月弱の短期間に7回振り込ませての12億円ということになると、なかなかの詐欺だということになる。しかも、これは俗にいう“振り込め詐欺集団”が行った事件ではない。その当時はれっきとした一流企業ソフトバンクの統括本部長職と課長職にあった人物、さらにアパレル会社を経営していた人物の3人が組んで行われた事件、しかも、それを行った場所が港区のソフトバンク本社内だったというのだから、だれもが首をかしげる。もっとも、そういう大金を振り込ませるくらいだから、カフェの片隅で行うわけがない。統括本部長だった清水亮は実在しない“システム開発の企画書”を見せながら、96億円に及ぶ社内システムの入れ替えプロジェクトが進められていて、その先陣として12億円投資すれば5%の配当がつくという説明をしたらしい。この“内密の投資話”のターゲットとなったのは1人の投資家や企業家だけではない。20人ほどが集められていたという。そのくらいの人数を会議室に集められるくらい統括本部長は実力があったのだ。それにしても、ソフトバンク本社の会議室と言えば、そうそうふつうの人が入れるところではない。しかも、現役のおそらく課長が制作したであろう本格的な企画書を伴っている。実質担当者役として、或いは“内密の投資話”の拡散役として、アパレル会社の経営者が加わっていたに違いない。いずれも現役で“それなりの風格”を持っている。通常、社外から、自社のシステム開発の“投資を募る”ということはあり得ないが、何しろ、当時は現役の統括部長と課長なのだ。そして本社の会議室なのだ。40代で本社の統括本部長にまで出世した人物が、なぜ道を間違えたのか、40歳になったばかりの課長も同様だし、当時はアパレル会社を経営していた現ホストもそうだが、みな或る意味では“それなりの成功者たち”だったはずだ。もしかすると、彼らはいずれも個人的な投資の失敗によって“大きな負債”を抱えていた仲間だったのではないだろうか。そうでもなければ、このような詐欺事件を起こす理由がわからない。それと、このような事件を引き起こさせたソフトバンク本社にも問題がある。今回は早くに発覚できたから良かったが、もし社内で発覚できていなければ、多くの犠牲者が出て来た可能性もある。更に出資者の方も、騙されたとはいえ12億もの金を正式契約書なしで振り込むなど考えられない。すべてがTVドラマとしたくなるような事件ではないか。
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