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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「孤独な悪党」として寵児となった俳優の罪⁉


アラン・ドロンと言えば往年の美貌スターとして人気があった。もちろん本国フランスでも人気があったのだが、特に日本での“女性人気”は圧倒的であった。『太陽がいっぱい』とか『地下室のメロディー』とかで、どこか寂し気な犯罪者の青年としての主役を演じ、その人気を不動のものとした。これらの映画はわたしも観たが、なぜか逃げ延びさせたい、と思ってしまう。その後も、ギャング役とか刑事役とかを演じ続けていた。つまりは“悪党”を演じ続けていた男性俳優だ。既に88歳の高齢で、近年は健康状態にも問題があるらしい。わたしが思うにアラン・ドロンが日本人女性に受けたのは、どこか神経質で潔癖な雰囲気が感じられるからだ。そして何よりも、その横顔に“或る種の憂いと孤独感”が漂っていたからだ。つまり役柄においては、どうしようもないようなワルなのだが、どこか繊細で孤独な雰囲気が一貫している。今と違って、あの頃は“悪い奴”が堂々と描けた。ギャングなのに主役となれた時代だった。今はコンプライアンスとやらで“悪い奴”を主役に出来ない。考えてみるとおかしいのだが、日常生活では犯罪などけっして犯さない人が、映画や小説の中では“犯罪者”に夢中になる。そういう場合の方が熱狂的なファンとなる。さて、そのアラン・ドロンも既に88歳だ。往年の美貌は失われたが、その財力は残っているに違いない。パリ郊外の自宅に捜査の手が入った。そして自宅から銃72丁と銃弾3000発以上を押収した。彼は「銃コレクター」として知られていたらしいが、それなのに銃の所持許可を取っていなかったらしい。よく、これまで無許可で72丁もの銃を所持して入れたものだ。もしかすると、映画と同じように何かのルートから“不法に入手していた”可能性もある。自宅の庭には広大な射撃場まで作っていたらしい。役者というのは、或る意味で“役柄そのまま”の部分を持たないと迫真の演技は出来ない。だからと言って犯罪を犯しても良いということにはならない。もしかすると日本女性たちに愛された名優は、どこかで道を間違え“ギリギリのライン”を踏み越えていってしまったのだろうか。
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