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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「愛」は不変ではなく「子供」は所有物でない


世の中に「離婚」が多くなって、その結果として“子供の親権争い”も多くなってきた。昔と違って、仕事をしながら育児もこなす暮らし方が可能になりつつあり、収入面でも男女差が縮まりつつある。そうなると“親権争い”は、どちらが有利とも言い切れなくなっている。こうして離婚した男女が、どちらも子供に対して“強い愛情”を抱いていると、親権争いが思わぬ悲劇を生む。アメリカのテキサス州で32歳の母親と3歳の息子の遺体が公園内で発見された。その母親は、翌日“親権争い”で裁判所に出廷する予定だった。つまり母親は、親権争いに敗れる可能性を察知し、それなら“その前日”に息子の命を奪って、自らも自殺しようと考えたのだった。この女性は息子だけを愛していたのではない。おそらく離婚した夫も愛していたのだ。なぜなら、彼女は元夫の自宅にも訪れ、だれも居ない部屋で洋服をずたずたに切り裂いたり、家具を壊したりもしているからだ。さらに自分自身の家のベッドには、結婚式の写真とウエディングドレス姿の写真を並べて、その2枚も銃弾で打ち抜いている。こうして全ての準備が整った後、母親は保育園から息子を連れだし、公園に行ってスマホを取り出し動画撮影で「さあ、パパにバイバイして」と呼び掛けている。3歳の息子は何も疑わない。そのあと子供向け動画を検索した形跡が残っている。おそらく、息子にそれを見せている間に後ろから頭部を銃撃したのだ。そして、その後、自分自身の頭も銃撃した。彼女は強い愛情の持ち主であったに違いない。最後の写真は、息子だけでなく、自分も並んで笑顔を向けている。それは“復讐”にしても“道ずれ”にしても、あまりに哀しい。おそらく気持ちを切り替え、新たな夫や新たな子供を得ようとすれば“新たな幸福”を得られたに違いないのだが、それを拒否した。あの夫と、この息子でなければ「自分の倖せはない」と頑なに信じていたに違いない。彼女は、自分の決断ひとつで、自分自身も、過去の相手も、そして自分の所有物ではない息子の将来も、幸福に出来た可能性のすべてを自らの銃弾で奪ったのだ。
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