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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


イタリア&アメリカで深刻化する「中絶」の分断


国民が分断化していく理由はいろいろとある。中でも「宗教」がその背景としてある場合はなかなかに深刻だ。イタリアとアメリカの場合には“妊娠中絶”に対して、宗教上の理由から「中絶反対」を唱える人たちが想像以上に多いのだ。イタリア初の女性首相であるメローニ氏は欧州の中でも際立って「中絶反対」の先頭に立っている首脳だ。キリスト教の総本山であるバチカンを抱えているイタリアには敬虔なカトリック信者が多い。そのため現代でも女性が「中絶を行う」ということに対して簡単ではない。医師たちが応じないとか、病院そのものが拒絶的とか、そういうケースが多いのだ。この種の傾向はイタリアだけなのかというと、そうでもない。実は最先端の国アメリカでも保守的な地域では“妊娠中絶”が難しい州が存在している。そこで現在では各州ごとの条例によって“認める州”“認めない州”とがある。今回の大統領選挙においても、争点の一つと言われているのが、この“中絶問題”なのだ。わが「日本」は欧米にかなり遅れて“中絶可能な国”となったのだが、それ以降はむしろ簡単に“中絶しやすい国”として知られている。キリスト教は「生命の問題を扱えるのは神だけ」というような考え方をするので、医療・医薬を用いて“生命を絶つ”行為を許さない考え方が強い。もっとも、それは“保守的な地域”においてで、州によっては日本と変わらないような病院や医師もいる。そこで地域による格差が大きすぎるとして「妊娠中絶をどうすべきか」というのも、大統領選挙を左右する争点の一つになっているのだ。結局、宗教というのは、昔から人を分断させてしまうことが多い。その結果として、中東地域でも“戦争が終わらない”のだ。昔は「日本人の宗教というのは何だかよくわからない」ということで批難を受けたりもしたが、案外、そうだからこそ“国民は分断せず統一性がある”のであって、一見、平和をもたらすかに見える宗教だが、実はもっとも“敵を作りやすい”のも宗教なのだ。
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