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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「ワルなのに魅力がある」アランドロン死す


欧米の俳優でもっとも日本人女性から愛された俳優の一人がアランドロンだった。そのアランドロンも、もう88歳になっていたのだと改めて知った。最近は、病床にあると伝わっていたが、その何番目なのか知らないが日本人女性妻と、ドロン氏の子供達との確執も伝えられていた。正直、詳しいことは知らないので、その部分に関しては書きようがない。わたしは若い頃“洋画”はあまり視なかったが、アランドロンの映画だけは良く視た。かつては「洋画雑誌」というものが何冊かあって、そういうものに欧米のスターたちがグラビア写真で掲載されていた。昭和の半ばまで、若い人たちの“娯楽の中心”であった“映画世界”で一世を風靡していたのがアランドロンであり、マリリンモンローだった。この二人は何故か日本人たちからも熱狂的な支持を集めていた。アランドロンは今でいう“イケメン”の代表的存在だったが、若い頃には“ワルイ奴”ばかりを演じていて、それが妙にハマっていた。生まれつきの美貌と頭の良さを持ってはいるが、性格は良くない。そう何故か日本人女性たちは“そういう男”を熱狂的に支持したのだ。多分、その第一の理由は、彼がどこか神経質で孤独で“何を考えているかわからない”雰囲気を持っていたせいだろう。奇妙なことには、昭和生まれの日本女性は“ワルイ奴”を妙に好んだのだ。マリリンモンローにしてもそうだったが、日本人は“不遇な過去”“暗い生立ち”“華やかな容貌”“孤独な一面”“奇妙なセクシーさ”を併せ持つ人物を好む。マリリンモンローだって日本人に受けたのは“孤独な一面”を感じさせていたからだ。そして、それは有名になって世界的な名声や人気を得ても、ずっと無くならないものだった。アランドロンも、どこかに共通な部分があって“孤独な横顔”はずッと変わらなかった。役柄の上なのか、実生活上でもそうなのか、ほんとうのところはよくわからない。彼はやがて“正義派の人物”も演じるようにはなったが、それでも“まともな正義派”ではなくて、どこかに“ワルな雰囲気”を漂わせたままの正義派であった。わたしは子供の頃、日本映画では市川雷蔵氏の“眠狂四郎”が好きだったが、彼もまたどこかに“孤独な横顔”を感じさせていた。“悪を成敗する剣豪”として眠狂四郎は存在するのだが、決して“正義の使者”として活躍するのではなく“バテレンの血”を振り払い難いがために切る…というのが役柄の特徴だった。最近の俳優“イケメンたち”は、どこか“性格が良すぎて”“ワルイ部分”がなさ過ぎて“暗い過去”がなさ過ぎて、いま一つ入り込めない奇妙なわたしが居る。
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