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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「レトロなキャバレー」“若者”“女性客”で復活⁉


時代はさまざまなものを“消滅”させ、そしてさまざまなものを“登場”させる。けれども、時としては“消滅”しかかっていたものを“蘇らせる”ことがある。1960年代から70年代にかけ全国を席巻していた「キャバレー」は時代の波に飲み込まれて次々と消滅していった。ところが東京でも残っていないキャバレーが今も大阪には残っている。その最盛期には37軒もあったそうだが、現在は3軒のみのようだ。ところが、ここにきて、その「レトロなキャバレーが好い」と、若者たちや女性たちの間で“静かなブーム”が巻き起こりつつある。わたしは、いずれ、このブームが全国に徐々に波及するのではないか…と思っている。まず、東京でさえも無くなったのに、大阪ではなぜ生き残って来たのか、ひとつには関西人の方が“接触対話”や“親近感”を好むからではないだろうか。「ミス大坂」は昭和12年の創業で今年で86年になる。170名のホステスを抱え、545席のボックス席を備え、いまも生演奏を欠かさない。客層は20代から70代までと幅広く、最近は若者グループや単身の女性客も多いという。ここがポイントなのだ。最近の若者たちは“こういう店には寄り付かない”とされていた。そうでもないのだ。また昔は女性客など来なかったものだが、いまはホストクラブに飽きた、或いは興味のない女性客もやってくる。より若者や女性客を取り込んでいる「グランドサロン十三」によると、近年はボクシングイベントとか地下アイドルグループなどをステージに迎えることで“若い人たち”の関心も高まっているらしい。もう一つは、若い人たちの中にはキャバレーの店内が備えている“レトロな昭和の雰囲気”がある。ほんとうは経済的に“新しく改装できない”だけなのだが、むしろ“そのレトロな雰囲気”が若い客層には、或る種の“癒し効果”を持っているらしいのだ。実際、最近は日本の70年代から80年代にかけての歌謡曲が日本の若者だけでなく、海外からも支持者が多く“再ヒット”したりしている。日本の高度成長期やバブル期はただ単に経済だけが“世界をリードしていた”のではない。あらゆる文化や芸能においても“世界のお手本”的な部分を持っていたのだ。その一つとして、失われてしまった“キャバレー文化”もあった。明瞭会計であることもキャバレーの利点だ。どんな会話でも応じてくれる“臨機応変なホステスさん”たちが待っている。文字通り“社交場”として全国に普及・復活していくような気がする。
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