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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


逆境の中「読書は生きることだった」書籍を寄贈


人は不条理な逆境に置かれたとき、どうやって自分の“生きる支え”を見つければ良いのか。そのヒントをこのニュースは教えてくれる。1948年に起こった“一家4人殺傷事件”で、当時23歳だった一人の青年が“容疑者”として逮捕された。その青年が免田栄氏だった。彼は身に覚えのない事件の犯人として逮捕され、しかも「死刑」が確定してしまったのだった。戦後の混乱期で、まだ十分な捜査や裁判が行われていたとは言い難い。彼は死刑囚となったが、その後も“無実”を訴え続け、そのかいあって再審が行われて1983年に「無罪」を勝ち取ることが出来た。こうして34年間もの間、獄中生活を送った彼は、出所後はそれ以上の38年間を生き、2020年に95歳で亡くなった。この事実を知ると、どんなに不条理な逆境に置かれたとしても、未来を信じ、正義を信じて、生きながらえてさえいれば、やがては“太陽の元”で生きることが出来るようになる……ことを教えてくれる。ただ多くの人にとって、34年間の獄中生活は耐えられるものではない。免田栄氏の場合、唯一彼を“癒し”“救った”のは獄中でも許されていた「読書」であったという。彼は出所後「読書は生きることだった」と述べている。この言葉は重要な事実を物語っている。人間は時として“誰ひとりとして”自分を理解してくれない時もある。すべてにおいて「神仏からさえも見放された」と感じることがある。そういう時、唯一、自分を慰めてくれるのは「本」なのだ。彼は獄中で2000冊以上の本を読んだ。このほど、その彼の読んでいた本の約半分が熊本大学へと寄贈された。通常の“貸出本”となるのかどうかはわからないが、彼の“生きて来られた証し”としての本であることは間違いないだろう。少なくとも、本は“誰に対しても平等”の“癒し”や“慰め”を与えてくれるのだ。だから、もし彼のような理不尽な逆境に追い込まれたときには、とりあえず“本を読むこと”で心の平安を保つのが良い。そうすることで“微かなる灯り”を見出し、生きていくこと、希望を持つことが出来るようになるならだ。
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