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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


賛成8割に達した「書店を支援する」という試み


近年、各地で書店が続々と姿を消している。都会はそうでもないのだが、地方都市などはじわじわというペースで“その地域から撤退”という形に追い込まれて来ている。つまり「本屋さんのない街」が増えてきているのだ。そこで、街に“本屋さんを残していく”ために、国や自治体が「書店を支援すべきだ」という意見がある。最近の或る調査では「支援することに賛成」する人が79%もいたという。いくら「ネット書店がある」とはいっても、実際の本屋さんで「その中身を確認してから買いたい」というのは一般的な心理だ。特に、実用書などの場合、実際に中を見てみないと、自分が購入して役立つかどうか、なかなか判断がつかない、というのが一般的な考え方だろう。最近は“書名だけで中身が判る”よう工夫されている本も多いが、その分野によっては、やはり実際に「観てみないと…」高価な金額は投じられないと思うような場合も多い。小説などは、その前の段階で“雑誌連載”されている場合もあるし、その作家の作品をいくつか読んでいれば、大体「買って良かった」と思えるかどうか、事前に判断出来たりするので、ネットで購入にも抵抗は少なかったりするが、一般小説ではないもの、書き下ろしの作品、写真や図解の多い本、特殊な分野の本などは、やはり“中身の確認”をしたいと思うのは、当然の購入者心理といえる。先の調査ではその他「書店と図書館が合同でイベントを行う」こととか「図書館が地元書店から書籍購入する方法」などの提案にも、多くの賛成が集まっていた。ただ図書館と書店とが、あまり深く結びついてしまうと、それはそれで問題が出てくるよう、わたしには感じられる。なぜなら“小さな本屋さん”は特に「一般的に“売れ行きの良い本”を置きたがる」という習性がある。或る意味では当然のことだが、そうすると図書館のような“市民の人たちに悦ばれる本”とか“役立ちそうな本”とか“子供にとって有益な本”とか“癒しを与えてくれる本”とか……つまり「売れる本」とは“微妙に異なる本”が、図書館にも置かれなくなっていく可能性があるからだ。そういう点から考えると、やはり、国や自治体が書店に対して“支援していく”カタチの方が好ましいように思う。ただ書店の側も、やはり“全国的に売れる本”だけたくさん目立つように並べる方式を改めて行かないと、いつまで経っても“その地域”にとって有益な“本屋さん”にはなり得ない。ほんとうは日本における“書籍の流通形式”自体に問題があると私は思っているが、とにかく“さまざまな可能性”を検討していくことで、子供達のためにも、お年寄りのためにも、街の本屋さんを残していく取り組みは行うべきだろう。
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