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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「ゴルフボール大の雹」「鉄砲水」で72人死亡


今から28年前にも“似たような災害”があった。その時には87人が死亡した。今回は現在までの報告だけで72人の死亡だが、実際にはもっと増えていくに違いない。スペイン東部バレンシア自治州で29日から起こっている豪雨被害だ。8時間の間に1年間分の雨が降ったという。いや、雨というより“ゴルフボール大の雹”や“鉄砲水”といった方が良い。現在も15万世帯が停電で、今日31日迄さらに雨は降り続く予想なのだ。こういうニュース映像を見るたび、わたしは自分の幼い頃の記憶が呼び覚まされる。豪雨の中を父親の実兄の家に歩いて向かった日の映像だ。そこは立派な住居で、少しくらいの豪雨が来ても、びくともしない家だった。わたしは、そこに逃れついた時「これで眠れる」と思った。自分の家では、怖くて眠れないのだ。風の音、雨の音が、いまにも“我が家”を捥ぎ取っていきそうなくらいに叩きつけて来る。それに、雨の水かさが多くなると、畳を上げなければならなくなる。床上浸水が怖いからだ。床上浸水してしまうと、当然のことながら畳がぶよぶよになって使えなくなる。だから、床上浸水しそうなときには、まず何よりも畳を上げなければならない。床下の玄関先に徐々に水嵩が増して来る時の恐怖は、それを経験したものでなければ解からない。ちょうど、鮫が牙をむいて静かに襲ってくるような奇妙な恐怖感なのだ。だから、そういう“我が家”から、土台が高くて床下浸水の心配もない伯父さんの住居に辿り着いた時、そこが“天国”のように思えた。父親や母親はなぜか伯父さんの奥さんのことを“悪く”言っていたが、当時5歳か6歳かだった私には、文字通り“天使のよう”に優しかった。「よく来たわねえ。お菓子、たくさん食べて良いわよ」その顔は、けっして「やさしそう」という感じでもなかったのだが、その時のわたしには“天使”に視えていたので、何の迷いもなく深い眠りにつくことが出来た。きっと、今回のスペインだって、何人もの子供たちが“天使”を感じさせる女性たちから抱きしめられたに違いない。子供達は、ふだんの女性たちが“どうなのか”など知らないし、関係がない。とにかく、地獄ののような所から救い上げて抱きしめてもらえたなら、それが「天使」なのだ。
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