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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


日本の今の「時代」逆行する「逃走」という映画


大変に興味深い映画の全国上映が決った。正直言って、この映画は興味深いが、あまり“おすすめ”は出来ない。まあ、今の時代に“何となく”鬱積したものを感じている人には“おすすめ”と言えるかもしれない。もっとも、その中身について詳しく知っているわけではない。何となく推測できる……という程度だ。わたし自身“そういう世界の人たち”に対しては、あまり近づきたくなかったし、周りにも居なかった。この「逃走」という映画は、かつて東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー桐島聡氏をモデルとして、その逃亡の半世紀を映画化したものだ。監督・脚本は、本人も「日本赤軍」に加わり27年間もの間、日本を離れて活動した過去を持つ異色の映画監督=足立正生氏だ。この人は、もともと映画監督として、若松孝二氏の下で働いた後、過激派に加わった。そして、日本に帰国して後、再び“映画の世界”に戻った人だ。だから、過激派思想家たちの気持ちや行動を描くには“もってこいの人物”と言えるが、問題は“今の日本”で、どの程度、こういう映画に興味を持つ人が居るのか、その辺は微妙としか言いようがない。ただウクライナやガザなど世界には未だ“混沌とした地域”があり、日本の近隣諸国も決して“平穏な状況”とは言えない。そういう不安定な状況の中では、かえって“この種の映画”が描く、人間の“生き方”“歩み方”は、それなりに若い人たちへの示唆に富んでいるかもしれない。この映画で主役を演じるのは古舘寛治氏だ。正直、名前くらいは聴いたことがあるが、ほとんど知らない。彼だけでなく、この映画に出てくる男優も女優も、わたしにはあまり馴染みがない。馴染みがない方が、こういう映画はストレートに中身が入って来る。来年の3月に公開だそうで、その頃、日本が“安穏な状況”かどうかわからないが、ちょっとだけ緊張感のある日本になっていた方が、こういう映画は特に海外から“高い評価”を得られそうな気がする。まあ、でも、こういうことを書きながら言うのもヘンだが、わたし自身は“ぬるま湯につかっている状態”が良いので、たぶん、視には行かないことだろう。
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