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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


時代を背負った歌「あゝ上野駅」の歌碑に佇む娘


世の中にはいろいろな親子がいる。子供の頃には反発していたのに、いつの間にかその親と“同じこと”をしている場合なども多い。そういう点では「工藤夕貴」という女性も、そういうひとりかもしれない。彼女は3年前から父親が歌って大ヒットした「あゝ上野駅」をステージで歌っているのだ。そのことも多少関係しているのか、或るTV番組で父親の歌碑がある上野駅を訪れ、ごく自然に手を合わせ、深く感銘したことをSNS上で発信している。もっとも、父親の歌が大ヒットしていた頃は“反抗期”と重なったせいもあり、反発心が強かったようだ。彼女の場合、歌手としてよりも、役者として、若くして脚光を浴びた。いまでは珍しくないが、人気が出て間もなく単身渡米してハリウッド映画にも出演。国際派女優としても脚光を浴びた。プライベートでは二度の結婚を経験している。そういう点でも、嫌っていた父親と共通しているのだ。たいていの場合、親を極端に嫌うとか、反発するとかする場合、その本人の中にも“似た要素”が秘められているものだ。だからこそ、その血が潜んでいることで、激しく反発するのだ。けれども、それがいつの間にか“尊敬”に変わっていくことがある。完全に“反発心”が消えてしまったわけではないのだが、その一方で、本能的に“畏敬の念”のようなものが沸き起こって来て、素直に尊敬するような気持が強まっていくことがある。親子間の“こういう変化”は実に微妙で、不可思議としか言いようがないものだ。そして今、歌手・工藤夕貴氏は「あゝ上野駅」を歌い継いでいくことが自分に課せられた使命でもあるかのように感じている。不思議なのは、この人は決して“普通で終わった芸能人の子”ではない。ハリウッド女優として、国際派女優として、いまでも燦然と輝く各種の賞を受章した本格派の女優なのだ。それでありながらも、いまは歌手として父親の偉大な足跡を継ごうとする。こういうところに摩訶不思議な家系・血縁の神秘がある。もちろん父親である井沢八郎氏の歌には当時の世相を反映したパワーがあった。わたし個人は「あゝ上野駅」よりも「北海の満月」という雄大な歌の方が好きだが、とにかく「血は水よりも濃く」そして不可思議なのだ。
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