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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「Z世代の新入社員」を「育てる」ことの難しさ


職場内において、連日「お前は使えない」などの“強い叱責”を繰り返され、会社の人事課などにも相談し、実家家族にも電話で「この会社を辞めたい」と話していた25歳の青年が、それから間もなくして都内の自宅内で命を絶った。労災としての認定は受けたのだが、それだけでは納得できない遺族側が会社と上司を相手取って、慰謝料と損害賠償とを合わせ9000万円の請求訴訟を東京地裁に起こしている。提訴したのは上場企業である「日本カーボン」に入社後2年足らずで自殺に至った男性のご両親だ。男性は大学院を卒業した後、その会社に“研究職”として入社している。したがって、希望した部門に就職した形で半年間にわたる研修期間を経て、その上司の下で働くことになった。リチウムイオン電池の研究開発部門で、上司からは再三、研究レポートの提出を求められた。本人が大学で研究していたものとは微妙に異なった研究であったようだ。会社側としては、大学院で研究して来ているから「即戦力」的な意図のもとに採用した……ということなのかもしれないが、職場は職場で“初歩段階から教える必要性”はあったような気がする。上司は、本人に対して繰り返し“進捗レポート”を提出させ、その内容が及第点に届かなかったようなのだが、もしかすると“その研究開発”には適していなかったのかもしれない。学校の成績は優秀でも、それが仕事の成果に直結するとは限らない。特に研究者型の人には、基礎的な部分で戸惑い、なかなか応用の利かない人もいる。そういう人には“初歩段階の研究課程など”本人が納得するまで説明してスタートさせる責務はありそうだ。会社側は「パワハラでもなく、業務上の心理的負担もなかった」という形で、今のところ応じている。「お前は使えない」などの言葉は、昔は許されたが、現代の“Z世代”に通用する言葉ではない。昔に比べて、いまの若い人たちが“精神的に脆い”ことは事実だが、育った環境や時代背景が“そういう土壌”を生んでいる以上、或る程度、それらを考慮しながら指導していくことが、現代の組織上司や指導者には求められているような気がする。また若い人の中には“自分が属している環境”から、抜け出すという選択をしたがらない人が多いようにも思うが、適していないと思ったなら、いくらでも別のところで“再出発”をすればいい。未来は“一方向”だけにあるのではないのだ。
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