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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


豪華ホテル未完「ニセコバブル崩壊」の始まり⁉


中国系の企業がニセコに建設していた豪華ホテルが未完のまま昨年の暮れらか放置されたままになっている。それを手掛けていた中国系企業が経営破綻したからだ。外観は完全に出来上がっているので、シートに覆われたまま放置されているのは、何とも目障りなものだ。ニセコのパウダースノーは今や世界中のスキーヤーたちに知られている。その結果、2000年代に入って、ニセコには次々と外国人たちがやって来て、長期滞在の場合もあれば、完全にニセコ付近に住み着いてしまう場合もあって、まるで「日本なのにもう日本ではないかのような風景」が広がっている。街中にも日本語看板は滅多に視掛けず、英語表記がほとんどだ。もちろん、それに伴なって地価もどんどん上昇、いまは地価にしろ、人件費にしろ、そこだけ日本ではない。労働賃金はニセコだけが、なぜか札幌よりも、東京よりも、高いのだ。ラーメン一杯だって、札幌よりも、東京よりも高い。そういうニセコの目立つところに建設中だった豪華ホテルが頓挫した。「ニセコ最大級」という触れ込みで、前評判が良かっただけに、ホテル建設の中止と破綻は、なんとなくこの地域の未来を先取りしているようで怖い。いまのニセコはすべてが「日本ではなくなってしまった」からだ。つまり、暮らしている人たちも、本来の地元民は少数派だ。外国人たちが圧倒的に多い。それも富裕層だ。このことは一見、ホテルの頓挫など心配なさそうに思えるが実は違う。富裕層というのは、別に“ここに定着する”約束はしていない。仲間たちが集まっているから、たまたまニセコに暮らしているので、もしニセコが街として寂れたら、またどこか“新しい街”“新しい国”を見つければいい。ニセコに執着しているわけではない。実際、白馬とか、富良野とか“第二のニセコ探し”が始まっている。ニセコは温泉街でもあるが、温泉街の多くは“流行り”“廃り”を経験している。そういう意味でも、ニセコのバブルがはじけてしまう可能性は高い。既に日本人を排除した街になっているニセコは、いまさら“日本人相手の温泉地”に戻ることは難しい。富裕層の特徴は、いったんブームとなればこぞってやって来るが、廃れだしたとなればあっという間に消えていく。動けない昔からの地元民たちだけが、たがて過去の繁栄を懐かしむのに違いない。
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