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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


チベット仏教「化身(転生)」制度で「15世」誕生


現在、ダライ・ラマ率いるチベット仏教はインド北西部ダラムサラに拠点を置いている。最近、ベトナムに派遣されていた高層の1人が現地警察と中国諜報員とによって拘束され、その3日後に“不可解な死亡”が伝えられた。中国は、元々自国の“一部”とみなしていたチベットが“独立国家”のような行動をとることを許さず、自国の管理下に置くことを宣言してきた。したがってダライ・ラマ率いるチベット仏教徒集団は「亡命政府」というような形でインドでの生活を続けている。ただ、もうダライ・ラマ氏も高齢(89歳)である。このままでいけば、自分の死後に完全な“中国政府の統治下におかれる”可能性が強まっている。そこでダライ・ラマ14世は、自分の死後にも600年以上継続されている「化身(転生)制度」によって「ダライ・ラマ15世」が認定されるべきだということを、改めて宣言した。もちろん、彼自身も、その「化身(転生)制度」によってえらばれた指導者なのだ。実はチベット仏教だけが「化身(転生)」というものを信じているかと言えば、そうでもない。いくつかの古代から引き継がれて来た宗教においては「化身(転生)」という存在を認めている。ただ、その多くは“象徴的存在”として継続しているので、チベット宗教のように「政治」も含めて“最高指導者に従う”制度にはなっていない。現代においては「バチカン市国」と「国家としてのチベット」だけが、宗教指導者=国家指導者の役割を兼ねている。ところで、実際問題として、どのようにしてダライ・ラマの「化身(転生)」は成り立つのか。代々ダライ・ラマは、この制度で定められてきた。まず、後継者を選定する役割の人々を決めておく。次に、代々のダライ・ラマが自分の死後に「化身(転生)」する場所や時期を定めておく。したがって、その場所やその時期に出生した児以外は、候補から外れるのだ。選定する側には、先代が使用していた物品や、先代に関連する人々のリストが渡されている。つまり、もし、ほんとうに化身として転生していたなら、その誕生して間もない児は「それを記憶しているはず」というのが“15世択び”の基本となるのだ。したがって、当然のことながら、死後ある一定の期間を経て誕生した児の中から、15世択びは行われる。自分の死後に、この制度を“うやむやにさせる”可能性がある中国政府に対して、先手を打ったのが今回の「化身(転生)制度」の継承の宣言なのだ。その死後に、記憶を失くさなければ良いが……。
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