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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「実態経済」とは離れている「日経平均最高値」


このところ連日のように「日経平均」の最高値が更新されている。それ自体は、わたしが前に予見していた通りであって、アメリカの「ダウ」が高値を更新し、それを“追いかけ”でもするかのように「日経平均」が高値を更新する。どちらも、ドルと円で異なった貨幣数値だが「ダウ」が「46154」となれば「日経平均」は「45303」という具合で“似たような数値の最高値”が続いていく。本来「日経平均」は「ダウ」よりも「ナスダック」との連動性が高く、その点は変ったわけではないのだが、数値的には“似たような数値”での「追いかけっこ」をこれからもしばらくは継続していくことだろう。今の「日経平均」は完全な“4万円台”となっていて、この数値は「バブル期を完全に凌駕した」という意味で極めて重要なのだ。今年の春くらいまでは、まだ4万円台を“行きつ戻りつ”の状態で、、そういう状態だと、完全に「バブル期を超えた」とは言い難いのだ。今は、そういう点でもう完全な4万円台で、それも“安定した形の4万円台”に変っている。ただ、それでは「日本の株」全体は、それにふさわしいように上昇しているのかというと、これが残念ながら、そういう状況ではない。あくまでも、SBGとか、アドバンテストとか、フジクラとか……俗に“AI関連”と呼ばれる一部の株が牽引する形で、指数としての「日経平均」を押し上げている。ただ、ここで重要なのは、それこそ本物の80年代バブル期に日経平均を押し上げていた銘柄群が、最近、じわじわと上昇し始めていることだ。もちろん「…し始めている」ということで、まだ“初期段階”に過ぎない。したがって、今回の“日本株の上昇”は一部の人たちが「バブルではないか」などと心配しているが、まだまだそういう段階ではない。問題は、いまのような状況がやって来ても、実体経済の方が少しも“右肩上がり”になって来ていないことだ。これは多分、だれが次の首相になっても、すぐ解決できるような問題ではない。物価の上昇に、賃金の上昇が追い付いていない。ただ「日経平均」のような“経済指数”というのは“実体経済”に先行する。どのくらい先行するのかと言えば、1年から3年くらい先なのだ。したがって日本の実体経済に“経済指標”はかなり先んじている。80年代のバブル期には89年12月が指数としてはピークだったのだが、実際の日本経済のダメージが本格化していったのは、91年~92年にかけてで、つまり株価が急落していた90年はまだまだ実態経済では“浮かれた状態”にあった。したがって、今回の経済指標の上昇も、あと2年くらい経ってようやく“実感できる経済状況”がやって来る……と思えば、今の段階で“その後”を考えておくことこそ、指標を活かせる“未来の人たち”ということになる。
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