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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


これからの時代「予備軍」いかに育てるかの時代


連日「世界陸上」が行われているが、今大会は正直、日本選手の活躍が乏しい。或る意味では、その部分が目立っている。昨日は多くの人が期待した“女子やり投げ”で北口榛花氏が、まさかの予選敗退となった。いま「まさか」と書いたが、実際には“まさか”なわけでもない。なぜなら彼女は今年の大会で“良い成績”を残していないのだ。8月20日に行われた大会では50m93という記録だったし、8月28日に行われた大会では60m72だった。だから今回の60m38という記録は、今年に関して言えば“実力そのもの”で、それがただ単に予選通過とならなかったに過ぎない。アスリートの世界は“日進月歩”で、或る意味では近年ますます“その傾向”に拍車がかかっている。したがって、過去の王者が、いつまでも王者で居られる世界ではない。芸能などと違って“ごまかし”が効かないのだ。したがって、いつまでも王者で居たければ、実力を維持するか、より向上する努力を続けなければならない。ところが前にも述べたように、日本の近年のアスリートの世界は“世界に通用する選手”が出て来ると、一気にブレイクしてしまう。マスコミが飛びつき、陸連の大物たちが飛びつき、そして各種のスポンサー企業が飛びつく。そうなるとどうなるか、よほど精神面で強靭なものを持っていないと、選手たちは“本来の自分”を見失っていくのだ。或る意味では、だから“育てる側”であるはずの上記の人たちが、本人の素質を“一気に潰してしまう”可能性もある。本気で「実力ある選手」「長期的に活躍できる選手」「世界に通用する選手」を育てたいなら、一気に飛びつく……という現在のような在り方を見直すべきなのだ。実際、そういう形で、あっという間に本来の自分を見失って、力を失って、元に戻せなくなった選手がどれだけいることか。もちろん、選手自身の“自己管理能力”も問われるところがあるのは事実だが、やはり一番は“日本陸連”の管理の仕方にある。どの選手も、たとえ急に脚光を浴びても、同様に扱うという姿勢とか、マスコミから極力遠ざけさせる配慮とか、選手本人だけでは難しい部分をいかに守ってあげるか、そして、同時に“その選手”だけでなく「次代を担う選手」をいかに育てていくか、その部分にこそ金を掛けなければならない。これからの時代は、いかにして“次の時代を担う選手”を育成できるか、そのため“予備軍としての選手層”を厚くしておくことが出来るかどうか、それこそが「世界に通用する選手」の“素質発見”の上でも、今後もっとも重要な課題となるのだ。
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