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今日の迷言・余言・禁言

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『草津…漆黒の闇』より「新井祥子…漆黒の闇」


不可思議で何となく“嫌な気分”にさせられる刑事事件の判決が下った。群馬県の草津町における“奇妙な名誉棄損事件”の判決だった。被告である新井祥子(56歳)に対し「懲役2年 執行猶予5年」という判決だ。「名誉棄損」で告訴していたのは草津町の町長である黒岩信忠氏(78歳)だ。どうして告訴したのかというと、元町議であった新井氏から「町長室でカラダを触られ、肉体関係を持った」という“嘘の告発”を受けたからだ。しかも、その告発には何名かの町議支持者まで居た。当然、町長の名誉は棄損されるし、町長だけでなく、草津市議会そのものの名誉まで棄損されることになる。なぜなら、この告発はやがて電子書籍で『草津温泉 漆黒の闇5』というタイトルで彼女に加担するライターが書籍化したからだ。しかも、その中では草津温泉で町長が新井元市議に対して“強引に性交渉を行った”という記述まであった。これでは誰だって、その支援者たちも含めて「名誉棄損」で訴えるのは当然と言える。町長が彼女に対して、町長室内でセクハラ行為や性交渉を行ったという証拠は存在するのかといえば、その日の録音内容が提出されたのだが、まったく“それらしき気配”は窺われない。したがって、告発を受理した裁判所の方も「性交渉などはなかった」と結論付けている。町長側から訴えた「名誉棄損」の方でも町長の主張が認められ、電子書籍の内容は「ライターが勝手に書いたもの」と結論付けられた。この内容に対しては、新井氏自身も「知らなかった」と逃げている。にもかかわらず、当時のインタビューでは「どうして、わたしなどが町長の性の対象になるのか」と訴えている。実は新井氏は「改革派の町議」ということで当選し、それを実践するべく自らの主張などを展開したが、賛同者が乏しく、徐々に町議会では孤立していた…という証言がある。そこで目立ちやすく、多くの賛同を得られるかもしれない“町長自身への攻撃”に切り替えていった節がある。そして、2015年1月に「町長室でセクハラ行為を受けた」という主張になるのだが、呼ばれたわけでもなく、自らの意志で訪れている。しかも、その録音記録は、だれがどう考えたって“そういう行為”の雰囲気ではなく、何の証拠にもなっていない。実際、事件が発覚してすぐ町長は民事裁判を起こし、続いて刑事裁判を起こしている。こういう場合、すぐ司法に訴えるのは身の潔白に自信があるからである。自信がない人は、あれこれ理由を着けて“放置”したがる。結局、ライターも有罪となり、新井氏も有罪となり、民事では「名誉棄損」の代償165万円の支払いも命じられた。少なくとも政治家を志した女性が、嘘までついて町民を味方につけようとした闇は深い。「可愛くもなく、若くもない自分が襲われた」というインタビューの証言が、今となっては、どう表現して良いかわからないほど孤立した政治家の“虚しい姿”として映る。
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