「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「怖れを知らない時」「怖れを知った後」の葛藤


昨年の12月だったか……「パーカーとか着るオジサン」論争というのがネット上であった。その時には、別にたいした興味も持たず「そんなことを言う女性が居るんだ」程度の認識だった。ところが、その同じ女性が、今度は「オジサンは話しかけないで…」ということで、再び炎上しているらしい。その女性とはコラムニストで、毒舌を売り物にして“若い女性たち”から支持されている妹尾ユウカ氏(28歳)だ。彼女は十代からコラムニストとして一部で知られていたらしく、現在は一児のシングルマザーでもある。彼女に対して「あまりオジサン蔑視の発言をすると、敵を作りますよ」という忠告に対しては「そういう奴は、どうせ地方在住の金なしジジイだから大丈夫」と過激だ。ここまで発言する20代女性は珍しい。わたしは自分の“若い頃”を想い出した。いま思えば、わたしも随分と“配慮の欠けた20代”で、会社では社長に向かって「そんな経営の仕方はないだろう」と詰め寄っていたりしたものだ。いま思えば“なんて奴だ”と自分のことを恥ずかしく想うが、その当時は、何の気負いもなく「当たり前のことを言っている」としか思わなかった。それが「若い」ということだ。今の時代は「多様性の時代」ということで、わりと子供の内から“差別発言や侮蔑発言を慎む”教育を受けて育つ。そのせいで、あまり人前で“おかしなこと”を言ったり、行なったりする子は減ったように思う。ところが、小中学生などのイジメは無くなっていないどころか、むしろ増え続けている。もしかすると、表面上では行わないが、陰では“言ったり&行なったり”しているのかもしれない。その方が陰湿で、わたしには怖い。そう言う点から言えば、妹尾氏の発言は、或る意味“正々堂々”としたものなので、正直と言えば正直かもしれない。ただ彼女も、いずれ挫折を味わう。さまざまな不条理を味わう。そして自分も齢を取る。彼女が「オバサン」になった時、人はオバサンとして扱うようになる。どんなに頑張ってもオバサンとして扱われるようになっていく。やがては「ババア」として扱われるようになっていく。そういう時に、怖れを知らなかったときの自らの発言を、どう想うか……懐かしく想うか、恥ずかしく想うか、その頃の彼女と出逢ってみたい。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言