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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


昨日、早朝、札幌の路面に“白い雪”が覆っていた


わたしは同じ北海道でも30代前半まで室蘭市に居住していた。室蘭というところは“風の強い街”で冬場は特に強くなる。そこで夜中に雪が降っていたとしても、あまり平地に“こんもりと積もる”ということがない。吹き飛ばされて氷結したような雪道となる。そこへ行くと札幌の雪は、とても妙な言い方だが、空から舞い降りるように落ちて来て、そのまま積もっていく。だから辺り一面平等に白くなる。この“平等に白くなる”という部分が、わたしが札幌に暮らして間もない頃は、或る種、感動的な出来事だった。だから、こういう街で一生を送りたいと思った。わたしは若い時から地元を嫌っていて、少しでも早く、室蘭を離れたい、という気持ちが強かった。特に冬場の“真っ直ぐ降って来ない雪”が嫌いだった。それでも二十代のうちは室蘭を離れられなかった。28歳の時に“作詞”の方で日刊スポーツ主催の「北海道作詞大賞」というのを戴いた時、東京のプロの作詞家から「東京に出て来ませんか」という誘いを受けた。自分が関係者に紹介してあげる……という話だった。だが、わたしは東京で暮らしていく自信がなかった。すぐプロとして活躍できるなら良いが、そうはならない可能性が強い。だから室蘭に留まった。とは言っても、そこに定住する気はなかった。とりあえず、自分として、最初に出ていけるとしたら札幌だった。東京は大都会過ぎて怖かったからだ。そういう形で札幌へと出た。もっとも、札幌では“作詞家への道”は閉ざされる。札幌に出たのは作詞家となるためではなく、占い師となるためだった。それまでにも、室蘭では“占い師”として、それなりの活動実績は持っていた。占いであれば、プロとして通用する…という妙な自信があった。けれども実際には、占い師としての道も思ったほどスムーズではなかった。ただ運命の神は、わたしに「占い」を職業とすべきである…と背中を押していた。あれからもう40年になる。窓から視える早朝の雪はきれいだ。辺り一面、真っ白い花が咲き誇っているかのような雪野原となる。もっとも、数時間経つと解けて、その雪はどこかに消えていく。わたしを“真っ白い雪”で引き留めた札幌の地に、再び、初心を想い出させる「白い冬」が近づいてきたのだ。
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