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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「緊急地震速報」って、ほんとうに必要なのか⁉


わたしは以前から「緊急地震速報」というものに疑問を持っている。あれは意味があるのか、ほんとうに役に立つといえるのか、不安心理をあおるだけではないか……と。昨日、午後11時30分頃、それは聴こえてきた。わたしは寝るのが早いので、ひと眠りした後のことだった。「ん⁉ 本当だろうか⁉」AI予測をあまり信用していない私は揺れ出さない部屋で首をかしげた。それから20秒ほど経ってから“横揺れ”が来たが、そんなに強いものではなかった。まあ、このマンションの耐震性が強いせいもある。揺れの中で起き上がり、灯かりを点け、TVを入れたてみた。画面ではアナウンサーが危機感をあおるような声で「津波が来ます」「高いところへ逃げてください」と繰り返している。確か、2011年3月の時の地震では、津波は12mと言っていたような記憶がある。それに比べると、今回の地震の津波予報は“3m”のようで、よほどの海岸沿いでもなければ、心配いらない高さのような気がする。だがアナウンサー達は「すぐ逃げてください」「高いところへ逃げてください」と必死のようだ。いつも思うのだが、ほんとうに危険なら、アナウンサー自身が逃げ出すはずで、せめて「海岸沿いに居住されている方達は…」の一言を加えるべきではないだろうか。そうでないと、夜中にTVを観ているだれもが危険でもあるかのように聴こえてしまう。北海道の場合、冬の夜中は気温が下がる。零度以下になる地域も多いのだ。そんな時に「早く逃げろ」「すぐに逃げろ」「高いところに逃げろ」と連呼するのは、あまり適切な知らせとは思えない。確かに、一刻も早く逃げなければ危険な地域はあるかもしれない。けれども、そういうところに居住している人たちは体感的に“危険”は察知するもので、アナウンサーが叫ばなくても、本能的に避難しようとするはずなのだ。海岸沿いの地域で、比較的地震の多い地域は、日頃から或る程度の“避難場所”とか“避難方法”とか“連絡先”とか、そういうものを与えられている。もし、そういうところではないのに、TV報道に誘導される形で夜中に極寒の中で飛び出せば、高台を求めて坂道を上がれば、いまの時期なら滑り落ちる可能性やクマに出くわす可能性だってある。確かに、前もっての予知報道は“それなりのプラス”もあるのかもしれないが、病気持ちの人、高齢で動くのに時間のかかる人、幼い子供、目や耳の不自由な人、近くには高台がない地域…など、さまざまな人達が居る。報道の立場として仕方がないのかもしれないが、あまり普段から「逃げて‼」ばかりを連呼しすぎると、どれが本当の危機なのか判らなくなる。むしろ、地震そのものの大きさ、深さ、位置などをきちんと伝えて、今回の場合に危険なのは、どの地域、どの地帯の人達で、どういう場所へ避難すれば良いか、連絡方法はどこか、そういったことを冷静に伝えるべきではないだろうか。
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