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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「村上龍→金原ひとみ」時代の寵児と経営者の雄


さまざまな経営者を紹介しながら、その経営の核心部分に迫る「カンブリア宮殿」が放送開始から20年になるそうだ。その20年を記念して、これまでMCとして番組を引っ張ってきた作家の村上龍氏と女優の小池栄子氏に変わって、今度は作家の金原ひとみ氏と音楽クリエイターのヒャダイン氏が新MCとして抜擢された。この番組は、数年前までは村上龍氏の“色合い”が強く、それが興味深い内容を引き出していたような気がするが、近年は“その部分”が乏しくなって、むしろ小池栄子氏の方がリードする番組へと変わっていた。したがって村上龍氏から気鋭の金原ひとみ氏にバトンタッチされたのは当然のような気がする。どちらも芥川賞作家で、その受賞時には何かと注目を浴びた二人だ。村上龍氏が「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した時、わたしも小説を書き始めた頃で、それだけに「この小説のいったいどこが良いんだろう」と思ったことを忘れない。けれども、彼はあっという間に文壇の寵児となった。それに比べて、わたしはただ単に仲間達と“文芸同人誌”を出していたに過ぎない。そこで「牙なき野獣」という小説を書いたが、もちろん、何の評価も得られなかった。時は流れて、金原ひとみ氏が出現した時には、わたしは「占星学秘密教本」など占いの本は出していたが、もう小説は書いていなかった。ただ文学が判る友人と飲んだとき「ああいうタイトルを付けられるのは才能ある証拠だよ」といった思い出がある。金原氏の「蛇にピアス」という小説の題名は、久々に“大きな才能”を私に感じさせたのだ。ところが後になって「あのタイトルは編集者が付けた」と知って、肩透かしを食らった感じとなった。当時の作品は“未成熟”なところがあったが、冷静に考えれば、その未成熟な作品内容とタイトルの“成熟さ”とは微妙に遊離していた。あの作品は、あのタイトルが付けられていたことで一気に注目度が高まったのだ。そういう意味では編集者のお手柄だった。ただ金原氏の方も、村上氏と同じように“時代の寵児”として、その後もさまざまな注目作を世に送り出していった。彼女の場合には、その私生活がそのまま作品に活かされるような部分もあって、時代と葛藤する女性たちの共感を得ていったのだった。その金原氏が令和の経営者たちと対峙する。なかなかに興味深いが、もしかすると今回も、番組のプロデューサーとかディレクターとかの影の人物が、彼女に“最初から答えを用意する”などということが無いよう願っている。われわれは彼女の目線での話が聴きたいのだ。
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