本書は、手相研究歴25年、実占鑑定歴15年(1992年刊行当時)の著者が2年半の歳月を費やし執筆した、入門から奥秘伝までの実占的手相教科書である。
私家版として刊行した後、長らく絶版になっていたが、22年ぶりに復刻することとなった。
有名、無名を問わず多数の人物の手相をとりあげ、実際の人生軌跡に反映されているかを検証するのみならず、手相占いの通説への疑問や反証を展開、さらに著者独自の観方や判断の仕方を判りやすく興味深く解説した、実占手相の集大成ともいえる書である。
著者自ら描いた実例・精密図解は実に280点余にものぼる。
世の中の手相本といえば、簡単ではあるが実際は役に立たないものがほとんどである。本書はやや難解な点もあるが、手相鑑定の要訣、秘伝をあますところなく披瀝し、実占のあらゆる局面に役立ち、かつ読者が観相眼を養うには格好のテキストになるであろう。