食事が出てくるまでの数分間、そう思ってたまたま近くにあった文庫本に手を伸ばした。ふ~ん、この作家ってどういうものを書いているのかなぁ…という感じで、その本を読みだした。特に、何がどう、というのでもない。ドタバタな内容で、妙にリアリティがあり、作者の性格が“まるわかり”で面白い。そう、ストーリーよりも、作者の“素っ裸なココロ”が丸見えで、そこが何より面白い。一応“アメリカ滞在記”のような内容なのだが、そうとう前の“純日本人らしさ”が随所に出ていて、なぜか応援したくなり、“ドタバタ奮戦記”のような味わいがある。いつの間にか、食事が終わっても、読み続けていた。というか、最後まで読まずにいられなかった。この作者、なかなかやるわい、という感想であった。もしかして、久しぶりにはまるかも…。これなのだ。「魔」というのは、こういう形で忍び寄ってくる。最初は“何気なく”とか“偶然に”とか、ほとんど“眼中にない”状態から始まるケースが多いのだ。「異性」にはまっていくケースも、「ギャンブル」にはまっていくケースも、「お酒」にはまっていくケースも、「ゲーム」にはまっていくケースも、その基本は皆同じで、ちょっとした“心の隙間”と“時間の隙間”にある。特に“ココロ”が妙に疲れているとか、“カラダ”が妙に疲れているとか、“アタマ”が妙に狂っているとか、そういう時に「魔」は“優しそうな顔して”忍び込んでくるのだ。くれぐれも“何気なく”で、手を伸ばしてならない。
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