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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


“言葉ひとつ”が、人を生かしたり、殺したりする!


元フジテレビの長谷川豊アナウンサーが自らのブログに「自業自得の人工透析患者なんて全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」とのタイトルで投稿し、その過激な内容がネットで炎上、問題を重視したテレビ大阪が「ニュースリアル」のMCを降板させた。もっともな処置だと思う。これは到底ニュース番組MCの発言として許されるべきものではない。彼は「ブログ上の発言」と述べたが、ブログ上であろうと、ワイドショー番組であろうと、日頃、公正な態度でニュースを扱わなければならない立場の人間が発すべき言葉ではない。百歩譲って“お笑い芸人”の発言であれば、すぐ謝罪すれば、過激ジョークとして許さていたかもしれない。もしかしたら、彼は過激にすることで“世間の注意を喚起したい”という気持ちががったのかもしれない。それにしても「全員」という言葉や「そのまま殺せ!」という表現を含んでいるのだから、公的なブログ上で発言したなら、世間にどう受け止められるか解りそうなものである。多分、彼は“関西の人達に受けそうな表現”を試みたつもりだったのだろう。けれども、ブログは日本中で読まれるのだ。そして日本には“さまざまな病気で苦しむ人たち”が無数にいる。誰しも、病気になりたくてなっているわけではない。病気となることで仕事に支障が出たり、収入が減ったりする。時には働けなくなることもある。そして高額な治療費が掛かる。そういう“当たり前のこと”を配慮すれば、あのような内容には絶対にならない。今年前半、世間から“総バッシング”を受けたタレント・ベッキーさんが「宝島社」の企業広告上で裸になった。見開きの広告で“嫌でも目に飛び込む”背後からの半身ヌードだ。文字通り“裸になって出直そう”とする意欲が窺われる。背景に「あたらしい、服をさがそう。」の文字だけがある。何の説明もない。この“何の説明もない”ことが、このコピーの最大の“売り”である。素晴らしい“コピー表現”だ。人には、どんなに苦しくても「あたらしい服」をさがさなければならない時がある。日本全国には、そういう人たちが無数にいる。そういう人たちの眼を見開かせる素晴らしい表現だ。

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