今日10月2日、ソフトバンクの松坂大輔投手が日本復帰後の初登板を行うらしい。と言っても先発ではなく、途中の1~2回だけの“様子見登板”だ。かつて「平成の怪物」と呼ばれ、アメリカ大リーグに60億円以上の金額で移籍していった選手とはとても思えない。松坂氏も既に36歳、投手としては“ぎりぎりの年齢”にきている。昨年から日本に戻ってきているが、8月に右肩を手術し、完治に時間がかかり1軍での登板がなかった。ハッキリ言うと日本に戻ってから、ほとんど仕事らしい仕事をしていない。それでも“契約”というものは恐ろしいもので、そういう松坂氏に球団は毎年4億円を支払っている。もちろん、来年も支払う。そういう“契約”だからだ。「海を渡る」ことによって、日本人はさまざまなことを学ぶ。その一つがアメリカは“契約社会”だということ。アメリカというより、欧米と言った方が良いかもしれない。何も仕事をしていないのに「4億円はないでしょう」というのは日本人的感覚で、契約社会に慣れると、それが当たり前になる。だから、松坂氏が“欧米流”に馴染んでいたなら、そのこと自体には平気なはずだ。逆に、馴染んでいなかったのなら、そういう部分が“メジャーで通用しなかった”のかもしれない。とにかく、彼は怪我や故障が多すぎた。アメリカにわたって、怪我や事故、故障や手術に巻き込まれやすい人は成功者となれない。方位的な作用で、怪我、事故、手術に巻き込まれると、能力が削がれる方位だからだ。総じてスポーツ選手は、そのことを知っておいた方が良い。近年は、優れた能力や素質を持った人たちが、気軽に海外にわたって勝負を試みる。別にスポーツ選手ではなくても、事業家でも研究者でもアーティストでもそうである。アメリカは方位的に、その成果が端的に出る。方位的に良い時期なら、あっという間に成功するし、悪い時期に当たると、能力などには関係なく、事故やトラブル続出で、心身とも傷を負って戻ってくることになる。判りやすい国なのだ。
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