人生に「不測の事態」はしばしば起こる。その時、どう対応するか、どう生き抜いていくか、それがその人の“真価”を決める。そんなことは、誰でも頭では解かっているが、実際には大変に難しい。滝川英治氏(38歳)は、従姉の滝川クリステル氏を精悍にした印象の美男俳優である。運動神経抜群で5年間ケインコスギ氏の対手役として「リポビタンD」のCMに出ていたこともある。また「最強スポーツ男子頂上決戦」で第3位となったこともある。その彼が昨年9月、ドラマ撮影中の自転車走行中に事故にあった。転倒し、全身を強打、首から下が動かなくなって、ドクターヘリで救急搬送、緊急手術を受けた。脊髄を損傷してしまったのだ。そう言えばプロレスラーの高山善廣氏も試合中のアクシデントで頸椎を完全損傷、首から下の感覚がないため、現在は電動車椅子を自らの頤で操作しているらしい。事故とか災難とか言うのは、体力とか運動神経とか全く関係がない。滝川氏は首から下が動かなくなって「999年分泣いた」そうだ。誰もがそうなるだろう。私など、2日前に急に体調が悪化し、猛烈に吐き気がして一日に何度も吐き、死ぬのではないか、と一瞬思った。熱が下がらないと危険だな…と思ったが、幸い熱も下がってきた。来客予定の方達には、こちらから連絡したが、私の悪い癖で、何度も来ていただいているのに名前や連絡先を憶えていない。改めて「健康」が一番だと思いなおした。私の場合には、2年ほど前から、妻が闘病中なので、私自身まで病で伏すわけにはゆかないのだ。私のことなど、どうでも良い。滝川氏は口を使ってパソコンを操作し、自らのブログを更新、五本指の感覚が戻りつつあるという。そして「奇跡は起きるのではなく、起こす!」と、自らを奮い立たせる。そう、これが重要なのだ。高山氏も、自らの頤を使って車椅子を動かし、自分の意志によって動けるようになったことを悦んでいる。人に襲い掛かって来る「予期せぬ災難」を避けることは大変に難しい。私など、自分の母親も父親も、その「死」を予感できたのに、どうすることも出来なかった。だから、それを防ごうと努力することも大切だが、そういう状況に襲われた時、どう対処するか、どう生き抜いていくか、そのことの方が何倍も大切なのだ。
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