最近は仕事では滅多に札幌から動かない。その私が珍しく動いた。あまりにも熱心に天童春樹先生や天晶礼乃先生から何年もの間、大阪で“占いの講習会”を開くよう勧められたからである。まあ、ハッキリ言うと断り切れなくなっただけなのだが…。考えてみれば、最近は私のところへ関東や関西の遠方から、熱心な占いの生徒さんや鑑定希望者がやって来る。たまには私の方も出向いてあげるのが“礼儀”というものかもしれない。そういう気持ちもあって“重い腰”をあげた。それに、いつも“マンツーマン”で教えているが、たまには多くの人を対象に講義するのも良いかもしれない。その前日に企画された《大宴会》というのにも興味があった。ただ私は普段、あまり“おしゃべり”な方でなく、むしろ“無口”なので、来て下さる方達が積極的に訊いてきてくれると良いが、そうでない場合は白けてしまう不安もあった。まあ、こちらは天道先生に任せておこうと決めた。《大宴会》で驚いたのは、熱心な“占星術研究者”が多く、私の『占星学秘密教本』を持ってきた方が3人もいたことだ。宴会なのに私の分厚い本、それももう23年も前の本なのに、持ってきてくれるなんて感動ものである。その内、占星学の本も“新たな本”を出そうと思った。私はこれまで手相の本、占星学の本、四柱推命の本、易占の本、風水の本、占い全般の本などを出してきたが、あまり“同じ占術分野”の本を何冊も出していない。通常の執筆者というのは、同じ占術分野の本を、似たような感じの本を、何冊も続けて出すものだ。私の場合は“同じ分野”の本でも、出来るだけ“違った形の内容”で出したいので、そういうことをしていない。大昔、私は手相家・門脇尚平氏の本を、彼が新たな本を出すたびごと購入していた。ところが、彼の本は手型だけは入れ替えてあるが、その中身としての内容はまったく同様なのだ。正直、やや不満だった。それで、彼から電話が来た時に、そのことを話してみた。そうしたら、彼は「出版社の編集者の頭が固くてね。今回など原稿の三分の一くらいは減らされてしまっているんだ」と言い訳した。私は、彼が手相以外の“余分な原稿”を入れようとしたに違いない、と思った。なぜなら、彼の本でいつも違っていたのは手相とは直接関係のない部分だったからだ。そうではなくて“手相そのものの原稿です”と言いたかったが呑んだ。彼は、手相そのものに関しては30年間ほとんど“発見”がなかったのかもしれない。私は、自分が感じたのと同じ印象を読者に持たれないよう“新たな内容”の占い本を書きたいと思っている。
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