「空飛ぶバイク」も「空飛ぶトラック」も、もう一つ「空飛ぶタクシー」も、いずれも現実に具体化し始めている案件だ。このほど中東ドバイでは「空飛ぶバイク」が警察車両として、つまり白バイとしての正式採用が決まった。犯人追跡は“空から”というわけだ。さすがはドバイ。なぜなら一台1700万円もする。とても日本では採用できない。ロシアのベンチャー企業が開発したもので「スコーピオン3」という名称だ。公式ホームページから“予約受付”を開始していて、日本からでも購入は出来る。「バイクはちょっと…」という人には「空飛ぶトラック」というのはどうだろう。これも既に実用化が決まっていて、しかも、それを実用化しようとしているのは日本のヤマトホールディングスなのだ。つまり「宅急便」を空飛ぶトラックで運んでしまいましょう…という作戦。既にアメリカのヘリコプター製造企業と基本合意していて、2020年代半ばまでには450キロの荷物を運ぶ「空飛ぶトラック」が完成する予定なのだ。これらに負けまいと、政府の方も本腰を入れているのが「空飛ぶタクシー」の実用化だ。既にアメリカのウーバーやフランスのエアバスなどが、ほぼ同様の“タクシー構想”を持っている。ただ問題は各国の法律が追い付いていないことで、そういう点では調整が必要らしい。確かに、見上げればバイクやトラックやタクシーが上空を右往左往しているというのは、あまり快いものではない。詩集『智恵子抄』の中に「東京には空が無いという ほんとの空が見たいという」という有名な一節があったが、正に大都会から「ほんとの空」が失われていく時が、刻一刻と近づいている。
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