まず最初にハッキリさせておきたい。私は政治的に特別な思想も主義も持っていない。誰が、どこの党から出ようがかまわない。ただ政党が最近“障害者”や“性的少数者=LGBT”の有名人の人気を利用しがちな傾向があるよう感じられる。昨日、7月の参議院選に「筆談ホステス」として有名になった斉藤里恵氏(35歳)が、立憲民主党から比例代表候補として出馬することが発表された。2009年に出版された『筆談ホステス』は、視聴覚障碍者である著者が銀座のクラブで“筆談”だけの接客で日本一の売り上げを勝ち取ったという触れ込みで40万部のベストセラーとなった。もっとも、その内容には関係者から疑惑が指摘されている。ちなみに故郷青森では“不良少女”だったという噂もあり、万引きで捕まった過去もあるらしい。2015年には東京北区の区議に立候補し、最高得票で当選した。“視聴覚障碍者”“シングルマザー”“銀座のホステス”“ベストセラー作家”の肩書が、過去の闇の部分を消し去ってくれたらしい。善良な市民は障害者、シングルマザー、そして美人に優しいのだ。実はこの時、彼女は「日本を元気にする会」という政党に所属していた。ところが、現在はその政党が無くなってしまっていた。そういう中で、誰がどう関わったのか知らないが、いつの間にか「立憲民主党」から“国政選挙”に出る手はずを整えたようだ。さすがは“敏腕ホステス”である。ただ私が問題にしたいのは、彼女の議員活動には常に“二人の女性が付き添う”ということである。一人は彼女の筆談を読み上げる役、もう一人は手話で通訳する役、常に女性二人がサポートしなければ彼女の議員活動は成り立たない。さらに、彼女には小3の娘さんがいるのだが、その娘さんの世話役として、青森から実母が東京で一緒に暮らすことが決まっているらしい。つまり、彼女の国会活動は実質三人の女性が“付き添う”ことで成り立つらしい。私は何故か『五体不満足』で有名な乙武洋匡氏の“スポーツライター”や“小学校教師”を思い出した。彼も、常に“手助け”を必要とする仕事をわざわざ択んだ。銀座ホステスは、基本的にお客さんが“筆談でも良い”ということであれば、誰の手助けも必要としない。だから、そういう意味では「立派に職務を果たしていた」といえる。けれども、三人もの“お手伝い”を必要とする仕事は、果たして彼女でなければ出来ないのだろうか。むしろ日頃から、そういう“お手伝い”をしている側ボランティア活動をしている人物が国会に出てくれた方が、はるかに“障碍者のためになる”といえないだろうか。もちろん、そういう人物では得票するのが難しいのかもしれない。けれども、万引きの過去を持つような女性を国会に送ることが日本のためになると信じる政党そのものが、私には残念で仕方がない。
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