最近、どの調査を見ても「日本」がダントツに“1位”を獲得できるものはなくなってきている。そういう中で、唯一“ダントツ1位”をこれからも維持していけそうなのが、65歳以上の高齢者が占める人口比率であるらしい。日本は“28.4%”でイタリアやポルトガルなどを押さえて“ダントツ1位”なのだ。この数字はしばらくは続くらしい。だから、そういう意味では日本は安心して“1位”の座に居座っていられる。要するに“高齢者だらけの国”として生きていく。当然、“高齢者だらけの国”であるから、物事すべてスローモーで勢いはない。身体はあちこちガタが来ているし、収入だって増えそうもない。そういう国になってしまったのだ。加えて、もう一つの問題“生涯未婚率”(50歳まで結婚歴がない人)の割合も急速に増えつつあることだ。今から30年前には男性で“5.6%”、女性で“4.3%”だったものが、今や男性は“25%”近くまで拡大している。4人に1人は“独身”のまま生涯を過ごす。したがって“少子化”が進むのは当然なのだ。この分でいくと20年後の日本は間違いなく「高齢者と独身者だらけの国」になる。ただ、物事は考えようである。確かに高齢者だけなら「若さ」が失われた国になるのは必然である。けれども、そうではなくて独身者もいるのだ。つまり比率は高齢単身者ほどにはならないかもしれないが、それに近いくらいの比率で“独身者”もいる。この二つを適度に混ぜ合わせれば、“若々しい高齢者”と“子供のような独身者”にならないか。つまり、高齢者と独身者とを二つに分けてしまうから、どちらも“勢い”が失われていくのであって、高齢者が“若い独身者”を得て、独身者が“経済面も含め甘えられる高齢者”を得て、それぞれが幸せを勝ち取ることが出来れば、“活き活きとした高齢者”や“癒す心で青春謳歌する独身者”に変れるのではないだろうか。大体、高齢者が数多く集まると“病気の話”が多くなる。独身者が数多く集まると“将来不安”の話が多くなる。それぞれが「老人ホーム」や「シェアハウス」に分かれて暮らすから、明るく活き活きとした“未来”が語れないのだ。双方が「ハーフ婚」制度(?)を作って一緒に暮らす形となれば、未来志向型の生き方が生まれる。「ハーフ婚」は“精神的な結婚”で双方の寂しさを癒し、けれども肉体的には“相手の自由”を尊重する。経済的にはフィフティフィフティとして2LDK以上の一つの家に暮らす。そうすれば、普段は別々の部屋で“親子”のような生活の仕方をして、必要な時に一緒に居て“癒し合う”形を採れば良い。この「ハーフ婚制度」を普及させれば、そして、それに国が援助金を出すようにすれば、多数の“新たなるカップル”が誕生して、どちらも“寂しい想い”をせずに済む。そして“若さが失われた国”にならなくて済む(?)のだ。
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