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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「素晴らしい貢献」と「疑問符が付く貢献」


世の中にはさまざまな形で「社会貢献」を行っている人がいる。その中には、第三者的な立場から見て“素晴らしい”と拍手を送りたくなるような貢献の仕方もあれば、なんとなく“首を傾げてしまう”貢献の仕方もある。まずは拍手を送りたくなるような貢献の仕方で、俳優の志尊淳氏が、日本赤十字社と共同募金会とに対して合わせて1000万円の寄付金を贈った。彼は“コロナ騒動”の中で、自分に何が出来るかを考え「志尊の自粛部屋」を立ち上げる。その中で、自らが「きぼうのあしおと」という楽曲を制作・配信するとか、自らのオリジナルTシャツを制作・販売するとかして、その収益から寄付金を集めたのだ。そうして医療関係者へ役立ててほしいとの願いから間違いのないところへと寄付した。この行動のすべてが、芸能人の対応として本当に素晴らしい。芸能人の中には“政府を批判”するような人も多いが、それを行ったからと言って解決できるような問題ではない。その点で彼のように、芸能人にしかできない形で、社会貢献をしていくのは本当に素晴らしい。私が素晴らしいと思うのは、この人は偽善でやっているのではなく、日頃からそういう意識の中で生活していることが感じられるからだ。よく有名人の中には“税金対策の一環”として社会貢献している人たちがいる。どうせ税金で持っていかれるくらいなら、寄付でもしておこうか、というような人達である。もちろん、それでも貢献は貢献なのだが、何かが違う。同じ日に、海外から、興味深いニュースが入った。ロッキー山脈の山中に“宝探し”を仕掛けていた美術商のフォレスト・フェン氏(89歳)が、自らの宝石箱が発見されたと報告したのだ。十年以上も前に隠しておいたその場所から、無事、発見した人物が匿名でそれを“写真付きの報告と感謝”を伝えて来たというのだ。ただ、この美術商は「リーマンショックに負けないでほしい」という気持ちから“宝探し”を思いついたというが、ヒントは当時発売した自伝の中にある―ということで、その本を買わなければ“宝探し”が出来ないようになっていた。実際、“宝石箱”を目当てに、多くの人が仕事を辞めてロッキーに挑んだり、その途中で命を失ったりもしている。勝手に仕事を辞めて“宝探し”をすること自体にも問題はあるが、そういう“仕掛け”を社会貢献と言い切ることにも疑問符が付く。
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