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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


世の中「困っちゃう人」というのは居るもので…


こういう話は“初耳”ではない。だが、何んとも「困ったもの」としか言いようがない。「刑務所に入りたかった」というのだ。う~ん、確かに“住まい(⁉)”と“食事”は与えられるのだが…。せっかく数日前、刑務所を出て来たばかりだというのに…。きっと、彼にとっては“通常の世の中”は暮らしにくいところなのに違いない。けれども、まだ55歳。その気になれば、もうひと踏ん張りできるのに、“刑務所に入りたい”なんて何んともやるせない希望なのだ。しかも、彼は数年前にも、同じことをやって、捕まっているのだ。「4プラに爆弾を仕掛けた」と110番通報をしたのだ。せめて、向かいのビルにするとか、ススキノのビルに変えるとか、とにかく“工夫”というものがない。“4プラ”というのは「4丁目プラザビル」のことで、札幌市民なら誰でも知っている。この通報をした後で、彼が行ったのは、これも札幌市民なら誰でも知っている「大通公園」を出刃包丁を持ってうろつくことだった。そして、彼は“望み通り”庶民からの通報で駆けつけた警察官に6月8日午前11時頃“現行犯逮捕”された。その後の供述で、訊かれもしないのに110番通報を行ったのも自分であると、罪を増やして再逮捕された。もちろん、ビルの方にも警察官が駆け付け、店内をくまなく捜索したが“それらしきもの”は無かった。だから、本人が供述しなければ、単なる“イタズラ電話”にされてしまうところだった。せめて、それらしきものを置いてくるとか、とにかく努力というものがない。何かの本に、こういうタイプの人は、刑務所内の規律に対してはことごとく“従うタイプ”なので、どうしても刑期が多少軽減され、予定より“早め”に出てくる。刑期中に行わなければならない“社会復帰のための軽作業(仕事)”にはとても熱心な場合が多いという。つまり、働くことが“根っから嫌い”というタイプではない。ところが、どういうものか、実際に社会に復帰すると、すぐ犯罪を犯して、舞い戻ってくる。刑務所が「我が家」になってしまっているのだ。再犯だから、多少、刑期は重くなる。だが、多分だが「模範囚」になるはずなので、そんなに長くは居られない。そうすると、また…。
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