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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「なんじゃこりゃ」で“石原軍団”は消えていく


私が「松田優作」という俳優を初めて見たのは『西部警察』というTVドラマだった。もしかしたら『太陽にほえろ』の方が先だったのかもしれないが、そちらの方は見ていない。とにかく、まだ駆け出しの若手俳優だったころで、役柄も別部署から配属されてきた異色刑事という設定だったが、その演技というか物言いというか正に“超個性派”で、強烈な印象を受けた。「こんな俳優がいるんだ」と圧倒されたのを記憶している。もちろん、それは“あの時代”だから「許された刑事」で、もし今ならたちどころにコンプライアンスで引っ掛かる。スポンサーからも視聴者からも批判が殺到することだろう。けれども、彼の風貌や物言いは“あの時代”に相応しく、その“存在感”において誰よりも輝いていた。そのうち彼は、別なTV番組やアクション映画などで人気を得ていくようになるのだが、私は『西部警察』に出ていた時の松田優作氏の“縦横無尽さ”が、いちばん好きだった。その故・松田優作氏も所属していた「石原軍団」が昨日、正式に来年1月を持って解散することが発表された。もう十年近くも前から、実質的にはほとんど機能しなくなっていた映画プロダクションだった。かつて石原裕次郎氏が立ち上げ、渡哲也、神田正輝、舘ひろしなど、そうそうたる俳優を輩出してきた。裕次郎氏が亡くなってからは、実質、渡哲也氏が“軍団”を率いた。けれども、その渡氏は現在闘病中で、とても社長の重責を担えない。一応、裕次郎氏の奥様である石原まき子氏をトップに据えて来たが、もう86歳で年齢的にも潮時と判断したようだ。「石原軍団」というと近年は災害時の“炊き出し”で有名であるが、メンバーが老齢になりつつあって、それ自体も辛くなってきているに違いない。何しろ、舘ひろし氏も神田正輝氏も70歳である。解散後は二人とも独立して俳優業を行うらしい。観相学的には、舘ひろし氏の方は法令線がクッキリしていて、まだまだ現役俳優として活動できるし、後輩何人かは付いてくることだろう。神田正輝氏の方は何となく“勢い”が乏しい。松田優作氏が「西部警察」で暴れていた時期が、石原軍団の最盛期だったのかもしれない。
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