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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「カリスマ」なき「創価学会」の残像


「週刊ダイヤモンド」が特集記事として「創価学会90年目の9大危機」を載せている。日本最大の宗教団体である「創価学会」も、かつてのような“勢い”は既にない。その創価学会は昨年、二つの“区切りの時”を迎えた。その一つは5月3日に訪れたもので、現在の池田大作名誉会長の「会長就任60周年」という区切りであり、もう一つは11月18日に訪れた「創価学会創立90周年」という区切りである。ところが、そのどちらもが“コロナ騒動”の中で“形式的なもの”に留められた。これは、創価学会だけではないのだが、世の中に存在する宗教は、どの宗教たりとも“視えない病原菌”に立ち向かえない。最初の頃、イタリアでは多数の神父たちが“立ち向かおう”として感染してしまった。だから、イタリアはヨーロッパで最初に蔓延した地域なのだ。とにかく、信仰があろうとなかろうと、感染するものは感染する。さて、創価学会だが、現在、公称では827万世帯が信仰していることになっているが、その実態は激減しているとも言われていて、確かなところはわからない。この宗教が“勢い”を得ていたのは、池田大作氏が「会長」として手腕を振るっていた時である。元々、この宗教は教育者である初代・牧口常三郎氏の元で“産声”をあげ、二代目・戸田城聖氏が“屋台骨”を作り、三代目・池田大作氏が“急拡大”させた。この中でも特に池田大作氏はカリスマ性があって、世界普及の立役者ともいえる。ところが、その反面トラブルも多く、その最大のトラブルは、この宗教の土台となっていた「日蓮正宗」と対立してしまったことにある。本来は“日蓮宗”の一派である「日蓮正宗」の在家信者団体として発足したはずの「創価学会」なのだが、池田大作氏は自分の上に“僧侶”が位置していることに我慢がならなくなった。どこまで巨大化しようと、僧侶を崇めなければならない立場にあることが許せなくなった。こうして「創価学会」は「日蓮正宗」と袂を分かつことになる。池田大作氏が“名誉会長”という形で、実質的権限を振るっていたのは2010年頃までとされている。既に、公的な場に姿を見せなくなって久しい。生きているのか死んでいるのかさえ不明なのだ。カリスマ無き宗教団体は、実質、その余命をどうやって保っていくか…に移っているように見える。

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