市販されている普通のボールペンのみで描く「画家」として注目されているのが元AKB48だった光宗薫氏だ。もっとも“AKB48”だった期間は十カ月くらいだったらしいから、実質的には彼女にとっては“片隅の記憶”に追いやられている期間かもしれない。2月6日~3月4日迄、東京・銀座のヴァニラ画廊で「メロンタ・タウタ」というタイトルの個展を開催している。この人の場合、画家を目指して「画」を描き始めたのではない。十代後半で摂食障害となり、大量に食べては吐く、という生活を繰り返した。何んとかそれを克服したいということで始めたのが、食べ物の絵を描くことだった。つまり、食べたいのを我慢するために、自ら“その食べ物”を精密に描くことで、時間を稼ごうとしたのだ。精密に描き終わるまでは食べない。ただそれだけのことだが、不思議と描き終わると、その食べ物に対しての「食べたい」気持ちが少し薄れて、なんとなく癒されていくような気がした。つまり、彼女にとっては自ら“発見した治療法”が、食べたいものを描くことだったのだ。もちろん、そういう意味で始めたのだから、色付けなどはしない。むしろ、色がない方が“その世界”に入っていくことが出来る。こうして、彼女はいつの間にか、食べ物以外にも様々なものを“描き続ける日常”へと変わった。それが幸運にも2013年から「個展を開く」ことにまで広がった。物欲も乏しく、人との交流が乏しくても、特別さびしいとも思わない。モデルとかタレントとかとしての仕事が入っている時を別とすれば、一日中、描き続けている。その方が精神的にも安定していられるし、けっして飽きてしまうこともない。こうして一日15時間もかけて描き続けることが、いつの間にか「ボールペン画家」としての仕事に繋がった。彼女のケースは、確かに特殊であり、或る意味では「幸運」に支えられている。けれども、摂食障害という病に対して、一つの“治療法”を暗示しているようにも思える。もちろん、誰にでも通用する方法とは思わない。けれども現在さまざまな病気に蝕まれている人が、必死にもがいている内に、自分なりの“治療法”を見つけ出していく上でのヒントにはなる。治療の難しい“病気”の中には、それが結果的に“何か”を発見する手立てに結び付いている事例も多い。われわれはどうしても「病気」を“悪”として捉えがちだが、時として病気は、その人に“眠っている才能”を目覚める役割を秘めていることもあるのだ。
ときどきアイドルグループに属していた人物が、何らかの事件とか出来事とかでグループ内から消えていく。最近のアイドルグループは人数が多いので、一人二人いなくなっても、存続そのものには支 続きを読む
女優の中西悠綺氏が舞台あいさつの中で、自分には「専属の占い師がいる」と発言したようだ。その“専属の占い師”とはchatGPTで要するに人間ではなく“AI占い師”なのだという。彼女自 続きを読む
死後になって、いろいろな問題が浮上してくる人がいる。歌手・八代亜紀氏も、そういう一人だ。彼女の場合、あまりにもあっけなく亡くなったので、その後に対して“用意”が出来ていなかったよう 続きを読む
誰でも、ほんとうは“戦争”はしたくない。必ず、犠牲者が出るからだ。犠牲者には、当然のことながら家族も親戚も友達もいる。その誰もが哀しむ。更に建物の多くが破壊される。何十年も、時には 続きを読む
このところ判然としていないのが為替市場で「円安方向」に動いているのか、「円高方向」に動いているのか、ハッキリとした方向性を欠いている。今日は久しぶりに現時点で1ドル=148台半ばく 続きを読む
タレントのたかまつなな氏が8月17日に“事実婚”をしたというニュースが流れていたが、それが昨日“反響”に対するご自身の意見を追加投稿し、ほんとうは「法律婚をしたかったが出来なかった 続きを読む
数年前まで「大谷晋二郎」はプロレスラーとして活躍していた。若い時から“独特の雰囲気”を持っていて、或る種のカリスマ性もあった。ところが……人間の運命とは判らないもので、その大谷選手 続きを読む
人間の「記憶」と「予感」は、どっちの方が人を支配しているのだろう。時々わからなくなる。あれは今から26年前、つまり1999年のことだ。わたしには妙な予感があった。「この株を今買って 続きを読む
今回のトランプ米大統領とプーチン露大統領との会談は“共同声明”もなく、何一つ成果がなかったかのような報道があるが、それは違う。いちばんの成果は、実は大統領夫人であるメラニア氏から、 続きを読む
どこの国にも、困った人達がいる。その記事を読んでいて“何とも言えない虚しさ”を感じた。訪日客の中には、そういう人たちもいる……現実を、突きつけられたような気持になった。現代は世界各 続きを読む