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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


子供達の「未来」から「希望」を奪うな


2020年の1月~11月の統計による“自殺者の速報値”が出ていた。自殺者数そのものは特別多いわけではないが、小中高生に限ると440人で“過去最多”の数字らしい。最近は“暗いニュース”が多い。特に昨年から今年にかけては“新型コロナ旋風”が吹き荒れていたせいで、連日のように“暗いニュース”ばかりが流された。しかも、俗にいう「識者」と呼ばれる人たちの多くは「収束までには数年間かかる」とか「これからは人との距離を取っての生活が当たり前になる」とか「イベントなどはすべて中止にすべきだ」とか「これからは、こういう生活が当たり前になる」とか、これでもか、これでもか、と言わんばかりに“希望の見えない未来の暮らし”を叩き込もうとした。実際、学校関係の多くは休校となり、リモート学習に変わった。学校に通う場合でも、マスク着用が当たり前となり、人との距離感を取るのが当然となった。学校が終われば、すぐ帰宅しなければならない。何もかもが窮屈で、自由を奪われ、先行きにも“不安”ばかりをつのらせた。そういう状態の中で、子供たちに“明るい未来”を想い描け、という方が無理である。“友達を作れ”という方が無理である。マスクをして、人との距離を取って、学校が終わったらすぐリモート学習ては、自由でのびのびした学校生活は送れない。しかも、TVのニュースやバライティなどでは「感染が広がる一方だ」とか「しばらくは収束しないでしょう」とか伝える。どのTV番組でも同じようなことを伝えているし、経済的にも“窮地に陥っている人々”の言葉が流される。子供たちにとっては、将来に対しての“救い”がないのだ。勉強だって思うように出来ない。もちろん遊ぶことだって、多くの事柄が禁止されている。親兄弟が傍に居て、家庭的な“悦び”や“愉しみ”が見いだされる子供は良いが、飲食店従事者の子供、医療従事者の子供、派遣切りに遭いそうな親の子供…さまざまな環境下で、子供たちは未来に「希望」を見出せないでいる。どうして、誰もが“暗い未来”しか語らないのか。終戦時に生まれ育った日本の子供達は、どう生き延びて、どう活躍していったか、どのような環境下でも、逞しく、希望を持って、将来的な幸福を、掴み取っていく「生き方」はある。「今の子供達は不幸だ」などと、どうして決めつけるのか。私は、雨の漏る六畳一間で家族6人という“悲惨な幼少時代”を送ったが、むしろそういう時代があったことで、精神的に“強く”なれたし、こういう“仕事”に就くことも出来た。あの過去がなければ、どうして「人間の運命」を研究しようなどと思っただろう。子供達に「不幸だ」と決めつけるのは“自殺を誘発する”大罪と知るべきである。

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