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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


年収“10分の1”となった個人事業主の「芸妓」


京都の“お座敷”と言えば「芸舞妓の宴席」と決まっているが、その芸舞妓たちがピンチの状態にあるという。2019年までは訪日観光客で埋め尽くされていた“花街”であるが、事実上“接客”“おもてなし”の出来ない京都のお座敷は、2020年、2021年と、二年続いて「北野をどり」は中止となっている。実質的には“休業状態”が続いているのだ。実は私も知らなかったが「芸舞妓」は“芸妓”と“舞妓”に分けられるそうで、その内より困っているのが“芸妓”の方らしい。その違いは、“舞妓”は雇い主から“報酬”を貰って生活する形、“芸妓”の方は既に“独り立ちした舞妓”で、一般的に言う「個人事業主」として生計を立てていく形になっている。謂わば“夜の店”で、ホステスとして雇われているのが“舞妓”の方で、小さくても“自分の店”を経営している形が“芸妓”の方なのだ。したがって、客足が途絶えてもろに応えるのは“芸妓”の方で、昨年は例年に比べて“10分の1”に年収が落ち込んだという。それが二年も続くようでは暮らしていけない、ということで「花街を去る人たち」も表れているらしい。この現象は、夜の街ススキノでも同様で徐々に“店をたたむ”人達も増えつつあると聞く。長期間「自粛期間」が続いてしまうと、誰もがそれに慣れ、すぐには客足が戻らないのが普通だ。ススキノは飲食店や風俗店が集中している区域なので、夜の灯りが消えていると、文字通り“真っ暗”となって静まり返る。それでなくても北海道は秋以降になると夕方から寒くなるので、会社勤めの人は“家路”に急ぎたくなる。秋口までに収束してくれないと、事実上、寒い地域はおしまいなのだ。話戻って「芸舞妓」の場合、単なる“飲食”や“風俗”の女性達とは同等に語れない部分もある。「京都の花街」は、それ自体が“伝統文化”の一翼を担っている。今や裕福な日本人より、裕福な外国人観光客などの方が、日本の伝統文化を支えてくれそうな状況にある。あの“白塗り”の姿を、どうして外国人観光客が“受け入れられる”のか、私は理解に苦しむのだが…。

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